香り立つ簡単自家製バジルオイルの作り方、バジルオイルを使ったレシピも紹介
バジルの葉はオイルにつけておくことで、その香りをオイルに移すことができます。バジルの香りが添えられたオイルを使うことで、いつもとは一味違った料理を楽しむことができます。そこで今回はバジルオイルの作り方を詳しく見ていきます。
さらにバジルオイルの料理での使い方や、バジルオイルを使ったドレッシングやパスタの作り方などについても紹介します。
香りは油に移りやすい
バジルの香りのもとである精油成分は油に溶けやすい特徴があります。そのため油につけておくことで香りを油に移すことができます。これを利用して作るのがバジルオイルです。
保存容器は事前に煮沸しておく
バジルオイルを作るのに使う瓶などの容器やふたは事前に煮沸消毒しておきます。長期保存するうえではしっかりと煮沸消毒しておくことが大切です。まずは容器を分解して洗剤で洗っておきます。
次に容器が入る大きさの鍋にしっかりと容器を入れ、しっかりとつかるまで水を入れ火にかけます。グラグラと沸騰してきたらそこからその状態で5分加熱します。

あとは火を止めトングなどで容器をつかんで、キッチンペーパーを敷いた上に置いて乾かします。
それでは実際にバジルオイルの作り方について解説していきます。使う材料は以下の通りです。
レシピ
- バジルの葉 … 10枚
- オリーブオイル … 400ml
- 赤唐辛子 … 1本
- にんにく … 1片
まずは生のバジルを洗ってから水けが残らないようにキッチンペーパーで拭くか、よく乾燥させます。
つぎに保存用の瓶にバジルの葉、赤唐辛子、にんにくをいれて上からオリーブオイルを入れます。

後はしっかりと密閉して2週間ほど直接日の当たらない場所に置いておきます。1日1回はふるようにして香りを全体になじませるといいです。
下の画像は2週間ほどつけておいたものです。

バジルの色でかなり緑っぽく見えますが、バジルを取り出せばオイルの色自体はそれほど変化はありません。

バジルやニンニク、赤唐辛子などは取り出し、別の煮沸消毒しておいた容器にこし入れれば完成です。
出来たバジルオイルは冷蔵庫で保存します。保存は2週間ほど可能です。冬場なら冷暗所(日が当たらず14度以下の場所)でも保存できます。オイルが白く固まってしまうこともありますが、常温においてしばらく待てばもとに戻ります。
バジルオイルは通常の食用油と同様、様々な用途で料理に使えます。魚や肉を焼く際に使ったり、料理の下味に使ったり、パンやクリームチーズをつけたり、ドレッシングの材料に使ったりします。他にもパスタ等にも使えます。そこで以下ではパンやドレッシング、パスタで実際にバジルオイルを使ったレシピを紹介します。
バジルオイルはパンにつけて食べてもいいです。バジルオイルに粗塩を加え、粗挽きにしたブラックペッパーを振りかけます。これに買ってきたフランスパンをカットしてつけて食べるとおいしいです。
バジルドレッシング

バジルオイルを使ったフレンチドレッシングの作り方を紹介します。使う材料は以下の通りです。
レシピ(1人前)
- バジルオイル … 大さじ3
- お酢 … 大さじ2
- 砂糖 … 小さじ1
- 塩 … 小さじ1/2
お酢・砂糖・塩を先によく混ぜ合わせてから、バジルオイルを少しずつ垂らしながらよく混ぜていきます。いっぺんにバジルオイルまで入れてしまうとなかなか混ざり合わないので、バジルオイルは少しずつ加えていくのがポイントです。下の画像は出来たバジルドレッシングを野菜サラダにかけたものです。
バジルオイルを使った簡単バジルオイルパスタの作り方について紹介していきます。使う材料は以下の通りです。
レシピ(1人前)
- パスタ … 100g
- バジルオイル … 大さじ2
- にんにく … 1片
- 塩・こしょう … 少々
- 乾燥パセリ … 適量
まずはパスタを茹でます。塩加減は水の1.5%で水1リットルなら大さじ1杯です。にんにくは薄切りにしておきます。
次にフライパンにバジルオイルを入れ、にんにくの薄切りを入れて弱火でじっくりと過熱します。
にんにくの色がきつね色になってきたら火を止めます。
茹でたバスタを加えてバジルオイルとよく混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を調節したら皿に盛り、乾燥パセリを振りかけて完成です。
ペペロンチーノの材料を紹介

つぎにバジルオイルで作る本格ペペロンチーノの作り方について紹介します。まずは使う材料です。
レシピ(1人前)
- パスタ … 100g
- バジルオイル … 大さじ2
- にんにく … 2片
- 赤唐辛子 … 1本
- 刻んだパセリの葉 … 大さじ2
- 塩・こしょう … 少々
パスタを茹でる
バジルオイルで作るバジルの香りを活かしたペペロンチーノの作り方を紹介します。ちなみにバジルオイルがなければオリーブオイルでも代用できます。ペペロンチーノを作る際に大事なのはパスタを茹でる際の塩加減です。通常よりも多めに塩を入れるのがポイントになります。
ゆで汁1リットルに対し1.5%の割合で、大さじ1ほど塩を加えます。濃い目に塩を入れてゆでるのが味の決め手となります。パスタはお湯が沸騰する直前に入れます。そしてお好みの固さになるまで茹でます。
材料の下ごしらえ
つぎにソースを作ります。まずは下ごしらえです。にんにくを2片薄くカットしていきます。このとき芯は取り除いておきます。カットしてからつま楊枝などで押せば簡単に取り除けます。芯は辛みのもとで、取り除いた方が香りがいきて、いやな辛みが残りません。

つぎに赤唐辛子の中の種を取ってから輪切りにします。赤唐辛子の上部を包丁で切ってから、爪楊枝を差し込んで軽くかき混ぜれば、簡単に種だけ取り除けます。
それからパセリを細かく刻んでおきます。
ソースをつくる
それではソースを作っていきます。まずはフライパンにオリーブオイルを引いて、火にかける前ににんにくを加え、弱火で加熱していきます。この時火加減に注意しないと、香りが立つ前にあっという間に焦げてしまいます。

ゆっくりと加熱してにんにくがきつね色になったら火を止めます。パスタのゆで汁を大さじ2杯足して、赤唐辛子と刻んだパセリをくわえます。

再び弱火で加熱してフライパンをゆっくりと振りながら、水と油が混ぜ合わせて乳化させていきます。乳化するとソースにとろみが出てきます。
パスタと絡める
最後に火を止め、パスタを加えてしっかりとソースと絡めたら味見をしてみて、塩コショウで味を調整して完成です。器に綺麗に盛り付けて、おいしいペペロンチーノをご堪能ください。
今回はバジルオイルについて作り方や料理での使い方を詳しく見ていきました。密閉容器に2週間ほどバジルの葉をつけておけばバジルオイルが出来上がります。保存は2週間ほど可能なので、早めに使うようにしましょう。
バジルの香りをいかして肉や魚を焼く際に使ってもいいし、スープやサラダなどにひとかけしてもいいです。ドレッシングやパスタにも使えます。レシピも紹介しているので是非参考にしてみてください。
※参考書籍
スパイスのサイエンス スパイスを科学で使いこなす!
からだにおいしい野菜の便利帳
もっとからだにおいしい野菜の便利帳
ハーブ&スパイス大事典
はじめてのハーブ手帖
おいしく飲んで美しく健康にハーブティー
基本のイタリアン(オレンジページ)
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この記事を書いた人

生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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