松の実がない?クルミで代用バジルペースト、ペストジェノベーゼの作り方
バジルを使った代表的な料理といえばバジルペースト(ペストジェノベーゼ)です。バジルペーストは山盛りのバジルの葉を、その他の調味料とともにミキサーやフードプロセッサーでペースト状にしたものです。
材料には松の実も使いますが、松の実はスーパーなどではなかなか見かけることがありません。そこで今回は松の実ではなくスーパーでもよく見かけるクルミを使って、バジルペーストを作ってみることにします。
バジルペーストはイタリアのリグーリア地方を起源とする調味料で、リグーリア地方のバジルの産地であるジェノヴァの名をとってペスト・ジェノベーゼとも呼ばれます。
まずはバジルの葉を調達します。今回つくるバジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)ではバジルの葉を50gほど使います。バジルの葉が50gだと下の画像のような分量です。

スーパーなどでもバジルはパック詰めで売られていますが、バジルの葉付きの枝が2、3本はいって2,3百円と結構な値段がします。これだと50g分買うとなるとかなりの金額になります。
なので作るのに二の足を踏んでいたのですが、近所の生鮮食品店でたまたまバジルの葉が袋詰めで数百円と、お手頃な価格でうっていました。今回はこちらを購入してバジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)を作ることにします。
それでは実際にバジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)を作ってみましょう。使う材料は以下の通りです。なお最初でも述べましたが、今回はなかなか手に入りづらい松の実ではなく、クルミを使用しています。
レシピ
- バジルの葉 … 50g
- クルミ … 30g
- にんにく … 1かけ
- オリーブオイル … 1/2カップ
- 塩 … 小さじ1
- 粉チーズ … 大さじ2
まずはバジルの葉を水で洗い、しっかりと水けをきって、キッチンペーパーなどで水分をふき取ります。つぎにフッドプロセッサーにバジル以外の材料を入れます。ちなみに今回はamazonや楽天市場で人気の以下のフードプロセッサーを使いました。

フードプロセッサーにかけると以下のようになります。

次にバジルの葉を加えてフードプロセッサーにかけます。

するとバジルの葉がしっかりとペースト状になり、バジルペースト(ペスト・ジェノベーゼが出来上がります。

後は容器に入れて保存します。
松の実でのバジルペーストの作り方
ここまでは松の実がない代わりに、くるみで代用してバジルペーストを作りましたが、たまたま近くのスーパーで松の実が売っていたので、さらに松の実でも作ってみてその味の違いを確認してみたいと思います。それではまずは使う材料です。
レシピ
- バジルの葉 … 50g
- 松の実 … 30g
- にんにく … 1かけ
- オリーブオイル … 1/2カップ
- 塩 … 小さじ1
- 粉チーズ … 大さじ2
下の画像が松の実です。松の実はクルミに比べると繊維質も少なくクリーミーで、ピーナッツのような甘みもあって食べやすいです。

まずはフードプロセッサーにバジル以外の材料をいれます。

これをフードプロセッサーにかけるの以下の画像のようになります。

ここにバジルの葉をくわえます。

フードプロセッサーにかけると以下の画像のようになります。

後は保存容器に移して保存します。
松の実の方は甘みがあってマイルド
クルミで作ったバジルペーストと松の実で作ったバジルペーストを実際に食べ比べてみましたが、味はかなり似ています。ただ松の実で作ったほうがやや甘みがあって、全体がマイルドになって食べやすい印象です。個人的には松の実で作った方が好みの味でした。
松の実は買い置きしておいてもいい
松の実は中々スーパーなどでは見かけにくい商品です。松の実は比較的保存も効くので、見かけた際はとりあえず買って起き、買い置きしておくといいです。
どうしても見つからないという場合はクルミで代用するのも一つの方法ですが、ネットで購入する方法もあります。松の実自体食べたこともないという方もいらっしゃるかと思います。試しに一度購入されてみてはいかがでしょうか。
作ったバジルペーストは冷蔵庫で保存すれば10日は持ちます。冷凍して保存すれば1ヵ月は保存して置けます。冷凍保存する場合は小分けにして保存しておくと、使う分だけ解凍できて便利です。
バジルペーストを使った料理の例
作ったバジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)はパスタにしたり、肉や魚のソテーに付けたり、バゲットにのせて食べたり、野菜スープの調味料に使ったり、ピザソースに使ったりするといいです。
バジルペーストバゲット
それではバジルペーストを使ったレシピをいくつか紹介します。まずはバジルペーストバゲットです。要はカットしたバゲットにバジルペーストをのせたものです。今回使ったカットしたバゲットは縦4cm、横8cmのものです。
まずはバゲットに小さじ1/2ほどのバジルペーストを塗り、オリーブオイルを小さじ1/3ほど垂らし、塩を少量ふりかけます。かけすぎると塩気が強くなるので少量でいいです。これをオーブンで3分ほど加熱すると出来上がりです。

このままでもおいしいのですがさらにひと手間加えることでよりおいしくなります。オーブンで加熱したバジルペーストバゲットに粗く刻んだトマトをのせるだけです。バジルとトマトがよく合って、バジルだけの時よりもおいしいです。

一番のおすすめはバゲットにバジルペーストを塗り、オイルをかけて塩を振りかけてからピザ用チーズのふりかけます。そしてオーブンで3分加熱します。以下が出来上がったものです。

トマトをのせたものもおいしかったのですが、とろけるチーズとバジルがよく合って、正直こちらが一番おいしかったです。ぜひ試してみてください。
ペスト・ジェノベーゼパスタ

次にペスト・ジェノベーゼパスタを紹介します。こちらはバジルペーストを使った定番のパスタです。まずは使う材料です。
レシピ(1人前)
- パスタ … 1人前
- ベーコン … 2枚
- サラダ油 … 小さじ1
- さやいんげん … 9本(40g)
- バジルペースト … 大さじ2
- 粉チーズ … 大さじ1と1/2
- 塩、こしょう … 少々
さやいんげんを4cm幅に切り分けます。
次にパスタを茹でます。パスタを茹でる水には水の1.5%ほどの塩を加えます。水1リットルなら塩大さじ1ほどです。

パスタを茹でている間にベーコンを炒めます。ベーコンを1cm幅に切ってから、フライパンにサラダ油をひいて熱し、ベーコンを焼き色がつくまで中火で炒めます。

パスタがゆであがる3分ほど前に、さやいんげんも加えて一緒に茹でます。

ゆであがったらざるに取り出し水けをきります。ゆで汁は全部捨てずに少し残しておきます。
ボールに茹でたパスタと、さやいんげん、炒めたベーコンを入れ、バジルペーストと粉チーズ、パスタのゆで汁を大さじ1と1/2ほど加えてよく混ぜ合わせます。

あとは塩とこしょうで味を調整したら、器に盛ったら出来上がりです。
今回は大量に手に入れたバジルを使った、イタリアの伝統的な調味料であるバジルペースト(ペスト・ジェノベーゼ)を作ってみました。バジルペーストは市販のものもありますが、バジルの葉から一から手ずくりしたものは、やはり香りが全然違います。
今回取り上げたバジルペーストを使ったレシピなども是非参考にしてみてください。ちなみにバジルの葉のその他の使い方については
バジル・バジリコの使い方と料理のレシピを紹介でも詳しく解説しています。
※参考書籍
もっと暮らしに毎日のハーブ使いこなしレッスン
はじめてのハーブ手帖
スパイス&ハーブ料理の発想と組み立て
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この記事を書いた人

生活知恵袋
生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。
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