7月から8月にかけてスーパーなどに行くと、通常のかぼちゃよりもかなり小ぶりなかぼちゃを見かけることがあるかもしれません。こちらは坊ちゃんかぼちゃという品種になります。
そこで今回は坊ちゃんかぼちゃはどのような味なのか、通常のかぼちゃとの違いは何なのかについて詳しく見ていくことにします。更に坊ちゃんかぼちゃを使ったおいしいレシピも紹介します。
坊ちゃんかぼちゃととは通常のかぼちゃよりも小さいかぼちゃです。名前の由来は坊ちゃんのように小さいことからきているわけではなくて、実は坊ちゃんがりのような見た目からきています。
どこが坊ちゃん刈りなのかというと、ちょうど斜め上から見てみると坊ちゃん刈りを同じように斜め上から見た時を連想できるかと思います。
坊ちゃんかぼちゃは見た目はかぼちゃと変わりません。主な違いはそのサイズで、大きさは縦7cm、横9cm程で、重さは1玉で約250gです。
一方通常のかぼちゃは縦10.5cm、横18.5cmと坊ちゃんかぼちゃよりも大きく、重さも1554gとかなり重くなります。このようにいちばんの違いはサイズになります。
かぼちゃは日本かぼちゃと西洋かぼちゃの大きく2種類に分類できます。市場には肉質がほくほくして甘い西洋かぼちゃが多く流通しています。坊ちゃんかぼちゃもこの西洋かぼちゃの一種です。日本かぼちゃは見た目がごつごつしていて、ねっとりとした肉質で甘みも少ないのが特徴です。
西洋かぼちゃと日本かぼちゃの違いについては西洋かぼちゃと日本かぼちゃの違い、味や食感、見分け方についてでも詳しく解説しています。
坊ちゃんかぼちゃを切ってみると断面は通常のかぼちゃと同様、中心に種やワタがあります。ただ通常のかぼちゃと比べると果肉の割合が少ないです。
こちらは坊ちゃんかぼちゃの種とワタをくりぬいたものです。
そしてこちらが通常のかぼちゃの種とワタをくりぬいたものです。両者を比べれば果肉の割合の違いが判るかと思います。
坊ちゃんかぼちゃはへたがよく乾燥していて、触ると程よいかたさがあり柔らかすぎないもの、手に取ると重量感のあるものが良品です。
坊ちゃんかぼちゃの旬は6月から10月ごろです。ちなみにこちらで掲載している坊ちゃんかぼちゃは、7月の上旬にスーパーで購入したものです。
坊ちゃんかぼちゃは低温と乾燥に弱いので、保存するなら新聞紙で包んで冷蔵庫の野菜室で保存するといいです。冬場なら14度以下で直射日光が当たらず、風通しのいい冷暗所で保存してもいいです。
坊ちゃんかぼちゃ茹でて食べてみたところ、粉質で普段スーパーで売られている通常のかぼちゃである西洋かぼちゃと近い味わいです。カボチャにはほかにもよりしっとりとして甘さが控えめな日本かぼちゃがあります。西洋かぼちゃと日本かぼちゃの違いについては西洋かぼちゃと日本かぼちゃの違い、味や食感、見分け方についてでも詳しく解説しています。
坊ちゃんかぼちゃは通常のかぼちゃと同じように食べるといいです。煮物やマッシュしてからポタージュやコロッケの材料にしてもいいです。以下でも紹介しますが、中をくりぬいて外側は器にしてグラタンにしてもおいしいです。
それでは坊ちゃんかぼちゃを使って実際にいくつか料理を作ってみることにしましょう。まずはシンプルに坊ちゃんかぼちゃの煮物を紹介します。使う材料は以下の通りです。
作り方は坊ちゃんかぼちゃをカットして、種とワタをくりぬき、3、4cm角にカットします。
鍋に水と調味料Aを入れて一煮立ちさせたら、かぼちゃを皮を下にして加え、弱火にして落し蓋をして煮込みます。
10〜15分煮て、汁けが3分の1程度まで少なくなった火を止め、器に盛って出来上がりです。
次に坊ちゃんかぼちゃを器にして中の果肉で作った、坊ちゃんかぼちゃのグラタンを紹介します。坊ちゃんかぼちゃを使った割と定番の料理です。まずは使う材料です。
坊ちゃんかぼちゃを水で湿らせたキッチンペーパーで包み、ラップをしてレンジで5分(600W)加熱します。
次に下の画像のように坊ちゃんかぼちゃの上部をカットします。
中の果肉をくりぬいてボールに入れます。まだ果肉が固いときはもう少しレンジで加熱するといいです。果肉の種は取り除きます。
次にグラタンの具材の準備です。まずは玉ねぎは粗く刻み、ベーコンは縦1cm、横2cmほどにカットします。しめじは荒く刻みます。
フライパンにバターを入れて加熱し、バターが溶けて来たら玉ねぎとベーコンを加えて炒めます。
玉ねぎの色が変わってきたらしめじも加えて炒めます。
小麦粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒めます。
牛乳と塩・こしょうを加えてよく混ぜ合わせながらある程度煮詰めていきます。
さらにかぼちゃの果肉も加えて混ぜ合わせたら具材の出来上がりです。
後はこれを果肉をくりぬいた坊ちゃんかぼちゃに入れ、上からピザ用チーズを振りかけます。具材の量が多いので坊ちゃんかぼちゃの容器だけでは余ってしまいます。そこで余った分は別の耐熱皿などに入れて、こちらもピザ用のチーズを振りかけます。
後はオーブンでチーズが溶けて焼き色がつくまで加熱したら出来上がりです。