10月の初め頃、店頭でまだ緑色のみかんを発見。緑というとまだ熟してなさそうな色でちゃんと甘いのかどうかは気になるところです。なので実際に購入してみて甘いのかどうかを確かめてみることにします。
まずはこちらが買ってきたみかんです。パッケージには温州みかんと記載されています。価格は5個入りで213円(税込)でした。
持ってみるとこんな感じで、サイズは割と小ぶりなみかんです。
重さは49gでした。通常サイズの温州みかんだと1個で100gぐらいなので、大体半分ぐらいの重さです。
温州みかんについて調べてみたところ温州みかんは極早生(ごくわせ)、早生(わせ)、中生(なかて)、普通と収穫時期によって4種類あるそうです。
超早生は9月から10月に収穫、早生は10月から12月ごろに収穫、中生は11月から12月ごろに収穫、普通は1月から3月ごろに収穫されます。今回購入したみかんは時期的におそらく極早生温州みかんだと思われます。
極早生温州みかんには通常のみかんのようにオレンジ色の品種もありますが、こちらのように緑色で出荷される品種のみかんもあるようです。気になるのは緑色でもちゃんと甘いかどうかです。そこで実際に食べてみることにします。
ちなみに今回購入した緑色の温州みかんの中には熟しているのか黄色になったみかんもあります。この黄色のみかんと緑のみかんでも食べ比べてみて、甘さに違いがあるのかどうかも検証します。
こちらは緑一色の極早生温州みかんです。まずは皮をむいてみることにします。
中の果実はこのように鮮やかなオレンジ色をしています。緑なのは外側の皮だけで、中は通常のみかんと変わらない色のようです。これなら甘さも期待できそうです。
カットした断面を見るとこんな感じです。中の粒までしっかりと鮮やかなオレンジ色をしているのがわかります。
それでは実際に食べてみることにします。予想だと色はオレンジでも結構酸味があるんじゃないかなと思っていました。しかしながら食べてみてビックリ、全然甘味がしっかりあって程よい酸味とみずみずしさで、かなりおいしいみかんでした。
これ思ったより結構甘いなと思って糖度も計ってみました。糖度の方は13%とかなり高い数値でした。通常10月頃のみかんの糖度は10%ほどで、12月ごろに甘みの増す時期でも12%ぐらいだそうです。
11%を超えてくると甘みのましたみかんになって来るそうなので、こちらのみかんはそれよりも高い13%で、かなり当たりの商品を選んだようです。
ちなみに同じパックに入っていた黄色く熟したみかんの方も食べてみました。
まずは皮をむいています。こちらも中の果実はこのようにしっかりとオレンジ色になっています。こちらは外皮まで黄色に熟しているのでさらに甘さが期待できそうです。
ちなみに皮が緑の極早生温州みかんと並べるとこんな感じです。中の果実の色はそんなに違いはないです。
さっそく食べてみたところ、えっ!と一瞬舌を疑うような味でした。思っていたよりも結構酸味が強くて酸っぱさを感じました。あれ熟してるんじゃないの?舌の方がおかしいのかなと思って何個か食べてみましたが、やはりどれも酸っぱさの方が強かったです。
一応糖度の方も計ってみましたが8.7%でだいぶ低い数値でした。やっぱり舌がおかしいんじゃなくて、糖度が低いんだと納得した次第です。
極早世温州みかんの場合は皮が緑の状態で甘みが一番強くなるように改良されたみかんなのかもしれません。それよりも熟しすぎて皮も黄色になってきてしまうと、むしろ甘みは減って酸味の方が強くなってくるようです。緑の極早生温州みかんと黄色の極早生温州ミカンの味の違いをまとめるとこんな感じです。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は緑色の極早生温州みかんが緑でも本当に甘いのかどうかを実際に食べて検証してみました。結果は予想外にもかなり甘くておいしいみかんでした。
緑色でまだ熟してなさそうな見た目なので、敬遠されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、極早世温州みかんは緑でも十分に甘いみかんです。むしろ黄色よりも緑の方が甘いくらいでした。店頭で見かけた際は試しに購入されてみてはいかがでしょうか。