よく行く産直で見たことのない大きさの果物を発見。値札を見てみるとゆずと書いていました。この大きさでもゆず(正式には鬼ゆず)みたいです。どんな味なのか気になったので試しに買ってみました。
今回はこちらの鬼ゆずを実際に食べてみた感想と、鬼ゆずを使ったおすすめレシピを紹介します。
まずこちらのゆずがほんとにゆずなのか気になったので調べてみました。全く同じ画像が出てきて調べてみたところ名前は鬼ゆずというそうです。獅子柚子ともいうそうです。
ただ何とこちらの鬼ゆずですが名前にこそゆずとついていますが、ゆずではなくてブンタン(ザボン)の仲間だそうです。味や香りもゆずではなくてグレープフルーツに近いそうです。
まずは今回購入した鬼ゆずの紹介です。こちらはよく行く産地直売所で購入したものです。価格は税込みで300円でした。珍しい果物でしかも大きさもかなりあるにもかかわらず、値段の方はそれほど高くもなかったので試しに購入しやすい価格でした。
ちなみに手で持ってみるとこんな感じです。かなり大きいのがわかるかと思います。
通常の柚子を手で持ってみるとこんな感じです。
さらに鬼ゆずと通常のゆずを並べるとこんな感じです。大きさの違いがよくわかるかと思います。
鬼ゆずの重さの方は961gです。通常のゆずが133gだったので約7倍の差があります。
ここまで大きさや重さの違いを見ていきましたが次は実際に食べてみることにします。まずは半分にカットします。こちらはカットした断面です。ワタがかなり厚みがあって、その内側に果肉が詰まっています。
果肉は見たところゆずというよりもグレープフルーツのような見た目です。香りもゆずの香りは全然しなくてほぼグレープフルーツの香りです。
一応果肉も見たところ食べれそうなので食べてみることにします。食べた感想は味の方はほぼグレープフルーツで、レモンやゆずほどではありませんが酸味が強めで甘みはほとんどありませんでした。
食感は固くて繊維っぽさがあり、食べた後に舌に残ります。正直食感はかなり悪かったのでこれは無理して食べなくてもいいかなと思います。
もともとはゆずのつもりで購入したので皮は香りづけに、果汁はジュースなどにする予定でしたが、大分予定が狂いました。
鬼ゆずはその大きさから観賞用に利用されることもあるそうですが、せっかく買ってきたのに飾って終わりではもったいない気がします。
そこで鬼ゆずのレシピをいろいろと調べてみたところ、ジャムやマーマレード、ピールなどがありました。なかでもピールがおいしそうだったので今回ピールを作ってみることにします。まずは使う材料です。
まずは鬼ゆずの皮をブラシなど洗います。鬼ゆずを半分にカットし、さらにカットしていき8等分にします。両端の部分も汚れが残りやすいのでカットします。
次にカットした鬼ゆずの果肉の部分を切り取っていきます。
こちらは切り取ったものです。この皮と厚みのあるワタの部分を使います。
全体の重さを計ってみたら593gでした。砂糖はこの重さの6割ほど使います。こちらが約600gとしてその6割で360gの砂糖を使用します。
次に鍋にカットした鬼ゆずと鬼ゆずが浸る量の水を入れ蓋をして火にかけます。沸騰したら10分ほど茹でます。
10分経つとこのようにワタの部分にも大分水がしみこんでいます。後はお湯を捨てます。
ふたたび鍋に鬼ゆずを入れて水を注ぎ火にかけて沸騰します。沸騰したらまた10分茹でます。
茹でたらお湯を捨てます。これであく抜きの作業は終了です。
このまま10分ほど待って少し冷めてきたら8mm〜1cmほどの厚さに細切りにします。
こちらを鍋に入れて半分の量の砂糖を入れて弱火にかけて蓋をします。
少しすると砂糖が溶けて水気が出てきます。
そうしたら残りの砂糖も加えて蓋をして30分ほど煮込みます。
途中焦げないようにへらなどで優しく上下を返したりしてください。
30分もすればすっかり煮詰まって水けもかなりなくなってきます。あとは火を止めます。ちなみにこの状態で食べてみましたがまだ温かいですがちょうどいい甘さですでにおいしかったです。
こちらをクッキングペーパーを敷いたトレイに並べます。
あとは110度で温めたオーブンで1時間加熱乾燥させます。
こちらがオーブンで乾燥させたものです。
ここにグラニュー糖を振りかけ、反対に返して裏面にもグラニュー糖を振りかけたら出来上がりです。
食べてみましたが皮のさわやかな酸味と砂糖の適度な甘みがあわさって、くどさもなくて食べやすくてかなりおいしかったです。
お茶やコーヒーのお供にしてもいいし、パンやクラッカーにのせて食べてもおいしいと思います。またミキサーでペーストにしてジャムにしてパンに塗って食べてもいいです。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は鬼ゆずがどんな味なのかを実際に食べて確かめてみました。味や香りはゆずというよりもグレープフルーツでした。果肉の方は繊維質で固かったのであまり食用には向いてないと思います。
残りの皮とワタの部分ですが、ピールにすることで無駄なくおいしくいただけます。見かけた際はぜひ一度購入してみてピール作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。