11月の中旬、近所の産地直売所でつくね芋を見かけたので、試しに買ってみました。つくね芋は山芋の一種でやまと芋とも言います。通常の山芋は細長いのが特徴ですが、つくね芋はこのようにごつごつとしています。
今回はこのつくね芋の粘りの強さや、実際に食べて見てどのような味がするのかをレポートしてみたいと思います。さらにつくね芋を使ったおすすめレシピも紹介します。
そもそも山芋といってもヤマノイモ、ジネンジョ、ダイジョの3つに分類されます。さらにヤマノイモはナガイモ、イチョウイモ、ヤマトイモの3つに分類されます。つくね芋とはこのヤマトイモのことです。
今回購入したつくね芋は価格は税込みで350円でした。
手に取るとこんな感じです。手のひらと同じくらいの大きさでした。
重さは376gあります。
それでは実際にどんな味なのかが気になったので食べて見ることにします。まずはつくね芋の皮をピーラーでむいていきます。通常の縦に長い山芋なら、ピーラーで皮をむくのも、上から下にすりおろせば、割と簡単に皮がむけます
ただつくね芋の場合はこのように見た目がごつごつとしているので、皮をむくのも一苦労です。丸くなっている部分は付け根の所をカットしてから皮をむいたりと、結構手間がかかりました。
あとはこれをすりおろします。こちらがすりおろしたものです。見た目は特に通常の山芋と変わりはありません。ただこのつくね芋の凄いのは粘り気です。このように箸でつまんで持ち上げると、粘り気が強いので、切れることなく一度にたくさんのとろろが持ち上がります。
つくね芋は通常の山芋と比べると粘りが強いとは聞いていましたが、ここまでとは驚きました。まるで餅つきの際のモチのような感じです。
ちなみにこちらは通常のなが芋です。
こちらも同じようにすりおろしてみました。通常のなが芋の場合、それなりに粘度はありますが、つくね芋のに比べると緩めで、比較的さらっと箸からすり落ちていきます。
並べてみるとこんな感じです。左は通常の長いもで右はつくね芋です。箸でつまんだ時の粘りが全然違うのがわかるかと思います。
すりおろしたつくね芋を実際に食べて見ましたが、味の方は濃厚な山芋といった感じでした。食感の方も見た目にはかなり粘り気がありますが、食べて見るとそこまで粘り気は強くなく、通常の山芋のような口の中で溶ける感じもほとんど同じでした。
一方通常の長いもの方も食べて見ました。こちらもしっかりととろみがありますが、つくね芋に比べると緩めで、味の方もつくね芋ほど濃くはなくあっさり目でした。
つくね芋も山芋なのでやはりまずはとろろにして食べて見たいと思います。まずは使う材料です。
すりおろしたつくね芋をボウルに入れ、そこに溶き卵、だし汁、しょう油、みりん、塩を加えてよく混ぜ合わせます。
あとは熱々の御飯に乗せたら出来上がりです。お好みで上から青のりをかけてもいいです。
食べて見ましたがとてもおいしくて、箸が進んでご飯をたくさん食べてしまいました。
つくね芋はとろろにしてもおいしかったのですが、もう一つおすすめレシピを紹介します。紹介するのは、すり下ろしたつくね芋を使って作るガレットです。まずは材料です。
まずはベーコンを5mm幅にカットします。
次にボウルにすりおろしたつくね芋、ベーコン、ピザ用チーズ、片栗粉、マヨネーズ、鶏がらスープの素を加えてよく混ぜ合わせます。
フライパンにオリーブ油をひき、火にかけ、混ぜ合わせたとろろを加えて焼いていきます。
片面が焼けてきたらフライ返しでひっくり返し、反対側も焼き上げます。
両面に焼き色がついてきたら出来上がりです。
実際に食べて見ましたが、外はカリッとして中はふっくら、味もしっかりとついていてとってもおいしかったです。
ちなみに今回のレポートについては以下の動画でも取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は近所の産直で購入した、つくね芋を実際に調理して食べて見ました。よく言われているように、粘り気がかなりあったのには驚きました。
味の方は通常の山芋とそれほど変わりはありませんでした。また食感も粘り気がありすぎて気になるというようなこともなく、口の中で溶けて通常の山芋と同じようにおいしかったです。
通常の縦に長い山芋とは違い、スーパーなどでもなかなか見かける機会は少ないかもしれませんが、見かけた際は試しに一度購入してみてはいかがでしょうか。