なすは濃い紫色が特徴の野菜で、焼きナスや、揚げナス、漬物、炒め物、麻婆ナス、焼き物、田楽等料理の用途も広い野菜の一つです。今回はなすの重さを通常サイズ、大きなもの、小さなもの3つで測っていきます。
さらに100g分のなすの分量やなすを輪切り、乱切りにした時の重さ、なす140gに含まれる栄養素の量とおいしいなすの見分け方、保存方法についてもとりあげます。
なすは細長いものは1本、2本、長くないものは1個、2個と数えます。なすの詳しい数え方についてはなすの数え方・単位は1本、1個?でも解説しています。
なすにも様々なサイズがありますが、今回は通常サイズのなすと、小さなサイズ、大きなサイズの3つのサイズのなすを検証しました。まずは大きなサイズのなすの大きさですが、縦24cm、横6.2cmになります。
次に通常サイズのなすの大きさです。こちらは縦23cm、横5cmになります。
最後に小さいサイズのなすの大きさです。こちらは縦20.5cm、横4.5cmになります。
ちなみに比較しやすいように3つ並べてみると以下のようになります。左から大サイズのなす、通常サイズのなす、小サイズのなすと並んでいます。
大きななす1本の重さは287.7gです。廃棄部はへたの部分で、廃棄部を除いた可食部の比率は90%です。ここから計算して大きなナス1本の可食部の重量は258.9gとなります。このときのカロリーは46.6kcalです。
通常サイズのなす1本の重さは158.1gで、可食部の重量は142.2gとなります。この時のカロリーは25.5kcalです。
小さななす1本の重さは122.8gで、可食部の重量は110.5gとなります。この時のカロリーは19.8kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
大きいなす1本 | 287.7g | 258.9g | 46.6kcal |
なす1本 | 158.1g | 142.2g | 25.5kcal |
小さいなす1本 | 122.8g | 110.5g | 19.8kcal |
比較しやすいように大サイズ、通常サイズ、小サイズのなすとその重さを並べてみました。なすも通常サイズなら150gほどで、大きなものになると280gほどに、小さいものだと120gほどになります。
ちなみに大サイズの大きさは縦24cm、横6.2cm、通常サイズは縦23cm、横5cm、小さなものは縦20.5cm、幅4.5cmです。個人差はありますが成人が人差し指と親指を直角に伸ばした時の長さが大体15cmになります。
あらかじめ自分の親指と人差し指の間の長さを知っておけば、出先で物の大きさをはかるときの目安となります。
日本食品標準成分表などでは様々な食品に含まれる栄養素を調査してそのデータを発表しています。しかしながら各食品の栄養素のデータは食品1個当たりではなく100gあたりで表示しています。そこでなすは100g分だとどの程度の分量になるのかを見ていきます。
なすは通常のなす1本が158gなので、これをカットして100g分にしたものが上の画像です。このぐらいがなすの100g分の分量となります。ちなみにこのなすを炒め物や揚げ物で利用しやすいよう輪切りにすると以下のようになります。
なすを輪切りにした時の重さは1枚で7.8gで、その時のカロリーは1.4kcalです。なすの輪切りは焼き物や炒め物、揚げ物などの料理で使います。
なすの輪切り3枚だと重さは23.7gで、その時のカロリーは4.2kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
なすの輪切り1枚 | 7.8g | 7.8g | 1.4kcal |
なすの輪切り3枚 | 23.7g | 23.7g | 4.2kcal |
なすの乱切りにした時の重さは1個で7.7gで、その時のカロリーは1.3kcalです。なすの乱切りは炒め物や焼き物、煮物などに使います。
なすの乱切り3個だと重さは21.9gで、その時のカロリーは3.9kcalです。
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
なすの乱切り1個 | 7.7g | 7.7g | 1.3kcal |
なすの乱切り3個 | 21.9g | 21.9g | 3.9kcal |
それではいったんここで各サイズのなすの重さについてまとめてみます。なすは1本で158.1gで、大きなものだと287.7g、小さなものだと122.8gあります。なすは輪切りにすると1枚で7.8g、乱切りだと1個で7.7gあります。
なすの重さ一覧
食品 | 重さ | 可食部の重さ | 可食部のカロリー |
---|---|---|---|
大きいなす1本 | 287.7g | 258.9g | 46.6kcal |
なす1本 | 158.1g | 142.2g | 25.5kcal |
小さいなす1本 | 122.8g | 110.5g | 19.8kcal |
なすの輪切り1枚 | 7.8g | 7.8g | 1.4kcal |
なすの乱切り1個 | 7.7g | 7.7g | 1.3kcal |
なす100g中に多く含まれる栄養素についてみていきます。なすは水分の多い野菜で全体の90%を水分が占めます。なすにはなすの紫色の色素成分であるナスニンが多く含まれます。ナスニンはポリフェノールの一種で、抗酸化物質として体を酸化や老化から守り、ガンの予防や動脈硬化の予防にも効果があります。
ナスニンは水溶性なので油で調理するとその流出を抑えることができます。
※日本食品標準成分表2020年版(八訂)より
なすの重さについて見てきましたが、おいしいなすの見分け方についても紹介します。なすは濃い紫紺色でツヤがあり、色むらのないものを選びます。また触ってみて張りと重量感のあるものがいいです。
ナスはがくにとげがついていて、固く鋭くとがっているものほど鮮度がいいです。ただし流通の過程でとげは取れやすいので、ないからといって必ずしも鮮度が悪いとまでは言えません。また切り口が乾いていなくてみずみずしいものがいいです。詳しくはおいしいなすの見分け方・選び方で解説しています。
なすの保存方法についても紹介します。なすは低温には弱いので冷暗所か冷蔵庫の野菜室で保存します。乾燥にも弱いので新聞紙で包んでポリ袋に入れ、立てて保存すれば1週間は持ちます。
なすは焼きナスにしたり、輪切りにして油で炒めたり、油で揚げてから冷まして、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存もできます。この場合は1か月ほど持ちます。保存方法については詳しくはなすの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。