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茹でた、レンジ、炒めたにんじん100g分は生のにんじんなら何g必要?重量変化率から計算してみた

レンジのにんじんと茹でたにんじんと炒めたにんじんの画像

はじめに

レシピによっては茹でたにんじん100g、レンジで加熱したにんじん100g、炒めたにんじん100gなど、生ではなく加熱調理した後での分量を指定しているものもあります。

この場合生のにんじんでどのくらいの量を用意すればいいのかが、なかなかわかりづらいものです。

そこでまずは生のにんじん100gを加熱調理した場合の、それぞれの重さの変化率(重量変化率)を計算します。

それをもとに茹でたにんじん100g、レンジで加熱したにんじん100g、炒めたにんじん100g分用意するには生のにんじんを何グラム用意すればいいのかを計算していきます。

にんじんを茹でた時の重さの変化

にんじんを茹でる

まずはにんじんを茹でてみます。にんじんの皮をピーラーでむき、5mm幅ほどに輪切りにします。この時の重さは100.9gです。

茹でる前の生のにんじんの重さは100.9g

これを茹でていきます。まずは鍋に水を入れ、そこにカットしたにんじんを加え、水から茹で始めます。沸騰したら中火にして15分ほど茹でます。

にんじんを茹でる

茹でたにんじんの重さの変化

茹でるとにんじんの重さは90.4gでした。重さは10.5%減って、当所の100.9gの89.5%になっています。ちなみに日本食品標準成分表2020年版では茹でた時の重量変化率は90%となっているので、ほぼ同じ数値となりました。

茹でたにんじんの重さは90.4g

並べてみるとこんな感じです。左は茹でる前のにんじんで、右は茹でた後のにんじんです。

生のにんじんと茹でたにんじんを比較

茹でたにんじん100g分は生のにんじんだと何グラム?

日本食品標準成分表では、茹でたにんじんや炒めたにんじん100g分の栄養価の数値を掲載しています。では茹でたにんじん100g分を用意したい場合、生のにんじんに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率の89.5%で割ってやるといいです。その結果は111.7gとなりました。ゆでたにんじん100分用意したい場合は、生のにんじんを111.7g用意するといいことになります。

にんじんをレンジにかけたときの重さの変化

にんじんをレンジで加熱する

次はにんじんをレンジで加熱してみます。こちらも同じように皮をむき、5mm幅に輪切りにします。重さは100.8gです。

レンジで加熱する前のにんじんの重さは100.8g

これを耐熱容器に入れ、にんじん100gに対して大さじ1の水を加えます。上からラップを軽く被せます。

これでレンジで加熱します。加熱時間は600Wなら1分40秒、500Wなら2分です。

にんじんを耐熱容器に入れ、レンジで加熱

レンジにかけたにんじんの重さの変化

レンジにかけると重さは90.9gでした。重さは9.9%減って、当所の100.8gからは90.1%になっています。

レンジで加熱したにんじんの重さは90.9g

並べてみるとこんな感じです。左はレンジにかける前のにんじんで、右はレンジにかけた後のにんじんです。

生のにんじんとレンジで加熱したにんじんを比較

レンジで加熱したにんじん100g分は生のにんじんだと何グラム?

レンジで加熱したにんじん100g分を用意したい場合、生のにんじんに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率の90.1%で割ってやるといいです。その結果は110.9gとなりました。レンジで加熱したにんじん100分用意したい場合は、生のにんじんを110.9g用意するといいことになります。

ちなみににんじんを茹でた場合とレンジで加熱した場合の違いについてはにんじんは茹でるのとレンジでどっちが正解?検証してみたら驚きの結果に!でも詳しく検証しています。

にんじんを炒めた時の重さの変化

にんじんを炒める

最後ににんじんを炒めた時の重さの変化を見ていきます。まずはにんじんの皮をむいてから短冊切りにします。重さは100.8gです。

炒める前のにんじんの重さは100.8g

フライパンに油をひいてからにんじんが柔らかくなるまで炒めます。

にんじんを炒める

炒めたにんじんの重さの変化

にんじんを炒めると重さは68.5gでした。重さは32.1%減って、当所の100.8gからは67.9%になっています。ちなみに日本食品標準成分表2020年版では炒めた時の重量変化率は69%となっているので、ほぼ同じ数値となりました。

炒めた後のにんじんの重さは68.5g

並べてみるとこんな感じです。左は炒める前のにんじんで、右は炒めた後のにんじんです。

生のにんじんと炒めたにんじんを比較

炒めたにんじん100g分は生のにんじんだと何グラム?

炒めたにんじん100g分を用意したい場合、生のにんじんに換算するとどのくらいになるのでしょうか。

これを求める場合は100gを上で調べた重量変化率の67.9%で割ってやるといいです。その結果は147.2gとなりました。炒めたにんじん100分用意したい場合は、生のにんじんを147.2g用意するといいことになります。

調理法ごとの重さの変化を比較

茹でたにんじん、レンジで加熱したにんじん、炒めたにんじんを並べるとこんな感じです。ゆでたにんじんとレンジで加熱したにんじんは重さが10%ほど減少していますが、炒めたにんじんでは30%以上減少しています。

茹でたにんじんとレンジで加熱したにんじんと炒めたにんじんの重さを比較

炒めた時の重さの減り具合が大きいことがわかりました。

加熱調理したにんじん100gに必要な生のにんじんの量は?

茹でたにんじん100g、レンジで加熱したにんじん100g、炒めたにんじん100gに必要な生のにんじんの量を並べるとこんな感じです。

加熱調理した人参100g分に必要な生のにんじんの量一覧

茹でたにんじん100gなら生のにんじんは111.7g、レンジで加熱したにんじん100gなら生のにんじんは110.9g、炒めたにんじん100gなら生のにんじんを147.2g用意すればいいいです。

にんじん1本の重さは?

茹でたり炒めたりする前の生のにんじん1本の重さはどのくらいなんでしょうか。大体にんじんは150gほどで、大きなものだと250g、小さなものだと80gほどです。にんじんの重さについてはにんじんの重さは1本・1個で何グラム、大きさやカロリーは?でも詳しく取り上げています。

にんじん1本の重さは156.1g

まとめ

今回は茹でたにんじん、レンジで加熱したにんじん、炒めたにんじんの重さがどのくらい減るのかを実際に計ってみました。

そのうえで調べた重量変化率をもとに茹でたにんじん100g、レンジで加熱したにんじん100g、炒めたにんじん100g用意するのに生のにんじんが何グラム必要かを計算しました。

レシピによっては加熱調理後の分量で指定している場合もあります。今回の検証を加熱調理前の生のにんじんがどのくらい必要なのかを計算する際の参考にしていただけると幸いです。

最終更新日 2022/03/04

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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋と申します。料理研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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