HOME > 冷凍食品の味や食感を検証 > 業務スーパーの冷凍ごぼうって安いけど味や食感はどうなの?産直のごぼうと食べ比べて見た
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業務スーパーではたくさんの冷凍食品がお値打ち価格で販売されています。今回は業務スーパーの冷凍ごぼうを実際に購入してみることにします。
こちらを産直で買ってきて冷凍したごぼうと食べ比べて見て、味や食感がどのくらい違うのか、本当においしいのかどうかを検証してみることにします。
まずはこちらが今回購入した業務スーパーの冷凍ごぼうです。パッケージには「きんぴら、炒め物、サラダなどに、ごぼうのささがき」と記載されています。ごぼうをささがきにして軽く湯通ししたものを冷凍保存した商品のようです。
500g入って価格は214円(税込)でした。大体市販のごぼうが1本200gほどで、それが2本入って298円ほどで売られていたので、価格的には割安だといえます。また既に土を洗ってカットして、茹で済みの商品なのでその分手間もかかっています。
次に産地はどこなのかを確認してみることにします。裏面を見て見たところ原産国はどちらも中国と記載されていました。どうやら中国産のごぼうを使用しているようです。価格が安いのもこの辺が理由なのかもしれません。
次に産地はどこなのかを確認してみることにします。裏面を見て見たところ原産国は中国と記載されていました。どうやら中国産のかぼちゃを使用しているようです。
安いのはいいのですが、気になるのは味や食感です。そこで今回は産地直売所で生のごぼうを買ってきて、レンジで加熱してから冷まし、冷凍保存したものと食べ比べてみて、味や食感がどのように違うのかを実際に検証してみることにします。
まずはごぼうの冷凍保存の仕方を解説します。土付きの場合はこのようにブラシやたわしなどで土をよく洗い落とします。
つぎに包丁で鉛筆を削るようにささがきにします。
これを1分ほど水に浸けて取り出します。
これを耐熱容器に入れ上からラップをのせます。
このままレンジで加熱します。加熱はごぼうのささがき100gに対して600Wなら1分半、500Wなら1分50秒です。
加熱したらざるにあげて冷めるまで待ち、冷めたら冷凍用保存袋に入れて2週間冷凍保存します。
このレンジで加熱してから冷凍したごぼうと、業務スーパーで買ってきた冷凍ごぼうを流水解凍して、味や食感がどのように違うかを検証します。
こちらは業務スーパーの冷凍ごぼうです。
これをポリ袋に入れます。この時ストローなどで中の空気を吸ってこのように密封状態にするといいです。このほうがごぼうと水が触れる面が増え、その分解凍時間が短縮できます。
これを容器に入れて、上から水をたらして流水解凍します。水温は22度ほどで大体8分ぐらいでしっかり解凍できます。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところごぼうの味はしますがやや青っぽさもあって、食べれないことはありませんがあまりおいしくはありません。食感はシャキシャキ感はありますがやや柔らかめです。
一方こちらはレンジで加熱してから冷凍したごぼうです。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところ、こちらはごぼうの香りや風味もしっかりあって、青っぽさなどもないのでおいしかったです。食感は業務スーパーに比べるとシャキシャキ感はあってよかったです。
2つを食べ比べて見た結果は味に関してはレンチンして冷凍した方が味や香りはしっかりしていて青っぽさも特にはなくておいしかったです。食感もレンチンして冷凍した方がややシャキシャキ感があってよかったです。
星で表すなら自分でレンチンして冷凍したごぼうの方が星5なら、業務スーパーの冷凍ごぼうは星2.5といった感じです。
次はごぼうをレンジで加熱してから冷凍したものと、業務スーパーの冷凍のごぼうをフライパンでじっくり炒めて加熱解凍した時の味や食感の違いを検証します。
フライパンに油を引いて中火でじっくりと炒めていきます。
こちらは業務スーパーの冷凍ごぼうをフライパンで炒めて加熱解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところ炒めることで甘みが増していました。青っぽさの方はまだ少しはありますが、炒めると流水解凍の時とは違ってかなり薄まっています。なので大分食べやすくなっています。
これなら普通に食べれるレベルです。食感は少し柔らかすぎかなといった感じです。
一方こちらはレンジで加熱して冷凍したごぼうをフライパンで炒めて加熱解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところこちらも加熱することでごぼうの甘みがよく出ていて風味や香りも濃厚でかなりおいしかったです。食感も適度な柔らかさです。
2つを食べ比べて見たところ味に関してはやはり自分でレンジで加熱して冷凍したごぼうの方がよかったですが、業務スーパーの冷凍ごぼうの方もだいぶ青っぽさが薄まって食べやすくなっています。
食感はこちらも少し自分でレンジで加熱して冷凍した方がシャキッと感があってよかったです。星で表すと自分でレンジで加熱して冷凍したがごぼうが星5なら業務スーパーの方は星3.7といった感じです。味や食感の違いをまとめるとこんな感じです。
今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
流水解凍だと正直微妙でしたが炒めると比較的食べやすかった業務スーパーの冷凍ごぼうですが、今回はこちらを使って3品作ってみることにします。まずは豚ごぼうを作ります。
豚ごぼうは4人前で冷凍ごぼうは150gほど使います。量にするとこんな感じです。
業務スーパーの冷凍ごぼうの残りは350gです。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。豚ごぼうで使う材料は以下の通りです。
まずは豚バラ薄切り肉を一口大にカットします。
次にフライパンにサラダ油大さじ1を引いたら中火で熱し、豚肉と業スーの冷凍ごぼうを加えて炒めます。
業スーの冷凍ごぼうがしんなりしてきたらだし汁300ml、みりん大さじ4、しょうゆ大さじ4、砂糖大さじ2を加えて5分ほど煮込みます。
最後に溶き卵を回し入れ、ふたをして少し蒸したら火を止めて火を止めます。あとは器に盛って小口切りにした青ネギを振りかけて出来上がりです。
このままでもおかずとしてかなりおいしかったです。
ただ汁もおいしいので具材と一緒にこのようにごはんにかけてどんぶりとして食べても絶品でした。こちらは簡単に作れてかなりおいしかったのでぜひ試してみてください。
次はごぼうレシピの定番のきんぴらごぼうです。こちらも4人前で業務スーパーの冷凍ごぼうを150gほど使います。
業務スーパーの冷凍ごぼうの残りは200gです。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。きんぴらごぼうで使う材料は以下の通りです。
にんじんを5cmの長さくらいに細切りにします。
フライパンでゴマ油を熱したらくだいた赤唐辛子と冷凍ごぼう、にんじんを加えて強火で炒めます。
ごぼうがしなっとしてにんじんにも火が通ってきたら酒大さじ2、しょうゆ大さじ2、砂糖大さじ1を加えて中火で炒め、煮汁がなくなってきたら火を止めます。
あとは器に移していりごまを振りかけて出来上がりです。こちらもごぼうのシャキシャキ感と調味料もしっかりとしみていておいしかったです。
最後はごぼうたっぷり肉豆腐です。こちらも4人前で業務スーパーのごぼうを200gほど使います。残りが200gなのでちょうどこれで全部使いきることになります。実際は若干少ないですがほぼ200gです。
このように袋も空になりました。ごぼうたっぷり肉豆腐で使う材料は以下の通りです。
牛肉は食べやすい大きさに切ります。鍋にサラダ油大さじ1を引いて火にかけたら牛肉を炒めます。
牛肉の色が変わってきたら業務スーパーの冷凍ごぼうを冷凍のまま加えます。さらに出し汁も加えて強火に煮ます。
煮立ったら中火にしてからあくを取ります。さらにしょうゆ大さじ3、砂糖、みりん、酒をそれぞれ大さじ1と1/2加えて2分煮込みます。
豆腐を手でちぎって加えて1分煮込みます。
いったん火を止めてから同量の水で溶いた水溶き片栗粉を加えます。再び火にかけてとろみをつけたら出来上がりです。
よく味もしみてシャキシャキしたごぼうと牛肉、柔らかい豆腐がよくあっていてかなりおいしかったです。
ちなみに実際に業務スーパーの冷凍ごぼうで3品作ってみたレシピ動画もあげているので、こちらも参考にしてみて下さい。
今回は業務スーパーの冷凍ごぼうとレンジで加熱してから冷凍したごぼうを食べ比べてみました。流水解凍した場合は青っぽさが大分あってあまりおいしくはなかったので正直おすすめはしないです。
一方炒めるとごぼうの甘みが引き立つと同時に青っぽさも大分薄れるので、こちらは普通に食べれるおいしさでした。ただやはり自分でレンジで加熱してから冷凍したごぼうに比べると味や風味は落ちます。
味や食感を重視するなら自分でごぼうを買ってきて冷凍しておくことをおすすめします。価格の安さとそこそこ食べれる味なのを割り切ったうえで買うなら業務スーパーの冷凍ごぼうも全然ありかなとは思います。