HOME > 冷凍食品の味や食感を検証 > 業務スーパーの冷凍ほうれん草って安いけど味や食感はどうなの?気になるので検証してみた
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業務スーパーでは通常よりも多めの量で、一般のスーパーよりも安い価格を実現している商品がたくさんあります。今回はそうした商品の一つである冷凍のほうれん草を購入してみました。安いのはいいのですが、気になるのはその味や食感です。
そこで実際に食べてみて味や食感はどうなのかを検証してみることにします。
検証ではまずは生のほうれん草を買ってきて、茹でてから冷凍したものと、業務スーパーで買ってきた冷凍ほうれん草を食べ比べてみて、味や食感にどのような違いが出るかを見ていきます。
ちなみに今回購入したのは500g入って150円で販売されていたものです。大体ほうれん草2束と半分ぐらいの量です。
それではほうれん草の茹で方と冷凍保存の仕方を解説します。まずは鍋に水を入れ、水1リットルに対して塩を大さじ1ほど加えて火にかけます。
沸騰したら洗ったほうれん草を入れ、茎の方から30秒ほど茹でます。
さらに葉の方も浸けて30秒ほど茹でます。
茹でたらさっと水にさらし、水けをしぼります。
表面をキッチンペーパーで拭いたら適当な大きさにカットし、これを冷凍用保存袋に入れて保存します。
こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
それではまずは茹でてから冷凍したほうれん草と、業務スーパーで買ってきた冷凍ほうれん草を流水解凍して、その味や食感の違いを見ていくことにします。
こちらは茹でてから冷凍保存したほうれん草です。
これをポリ袋に入れて流水解凍します。ポリ袋に入れる際はなるべく中の空気を抜いたほうが、ほうれん草が水に触れる面が増え、その分解凍時間も短くなります。
この時ストローがあると便利です。ストローをこのようにポリ袋の中に入れ、吸ったときに中に空気が入らないように、ポリ袋をしぼめて指でギュッと押さえます。
あとはストローで中の空気を吸いだします。2、3回吸うのを繰り返すとしっかりと空気を抜けます。あとは指で押さえたままさっとストローを抜きます。
ポリ袋をねじってからしっかりと締めます。これでこのように密閉することができます。
あとは容器に入れ、上から水をたらして流水解凍します。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。左は冷凍した茹でたほうれん草で、右はそれを流水解凍したものです。
一方こちらは業務スーパーの冷凍ほうれん草です。
こちらもポリ袋に入れて流水解凍します。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。左は業務スーパーの冷凍ほうれん草で、右はそれを流水解凍したものです。
流水解凍したものをそれぞれ並べてみるとこんな感じです。茹でてから冷凍したほうれん草の方が色味は鮮やかです。
味や食感についてですが、まずは業務スーパーのほうれん草を食べてみました。ほうれん草の味もしっかりとあり、食感も適度にシャキシャキしています。
そこまで悪くないなと思ったのですが、このあと茹でてから冷凍保存して流水解凍したものと比べると、結構な差がありました。こちらはほうれん草の味も濃厚で、食感もよりシャキシャキ感がしっかりしていました。
食べ比べてみると最初に食べた業務スーパーの方が味は薄く感じました。また食感もしなっとしていたので、結果としては茹でてから冷凍したものの方がおいしかったです。
今度は茹でてから冷凍したほうれん草と、業務スーパーの冷凍のほうれん草をフライパンで炒めて加熱解凍したものを食べ比べてみます。
こちらは茹でてから冷凍保存したほうれん草です。
これをフライパンで炒めて加熱解凍します。
こちらは加熱解凍したものです。
並べるとこんな感じです。左は冷凍した茹でたほうれん草で、右はそれを加熱解凍したものです。
一方こちらは業務スーパーの冷凍ほうれん草です。
こちらもフライパンで炒めて加熱解凍します。
こちらは加熱解凍したものです。
並べるとこんな感じです。左は業務スーパーの冷凍ほうれん草で、右はそれを加熱解凍したものです。
加熱解凍したものをそれぞれ並べてみるとこんな感じです。こちらも茹でてから冷凍したほうれん草の方が色味は鮮やかです。
味や食感についてですが、加熱解凍した場合でもやはり茹でてから冷凍保存したものの方が味が濃厚で、食感もしっかりしていました。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
ここまで味や食感について検証してみた業務スーパーの冷凍ほうれん草ですが、今回はこちらを使ったレシピを3つ紹介します。まずはほうれん草のバターソテーです。
ほうれん草のバターソテー3人前で冷凍ほうれん草は200gほど使います。量にするとこんな感じです。
業務スーパーの冷凍ほうれん草の重さを計ってみたところ最初の重さは516gです。
ここから200g使うので残りは316gになりました。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。ほうれん草のバターソテーで使う材料は以下の通りです。
作り方を解説します。まずは薄切りベーコンを1cm〜2cm幅にカットします。
次にフライパンにオリーブオイル大さじ1を引いて中火にかけます。温まったらベーコンを炒めます。
ベーコンにも火が通ったら業スーの冷凍ほうれん草を加えて炒めます。
しっかり解凍出来たらバター15gを加えて炒めます。
バターも溶けたら塩コショウをふって出来上がりです。
食べてみましたがほうれん草の味もしっかりあってバターの風味もよくきいていておいしかったです。
次はほうれん草とたまごのベーコン炒めを作ってみます。こちらは3人前で業務スーパーの冷凍ほうれん草を200gほど使います。
業務スーパーの冷凍ほうれん草の残りは115gです。袋で見るとこのぐらいの量が残っています。ほうれん草と卵のベーコン炒めで使う材料は以下の通りです。
まずは薄切りベーコンを1cm幅にカットします。卵はボウルに割って塩を小さじ1/3入れてよく溶き混ぜます。
次にフライパンにサラダ油大さじ1/2引いて中火にかけ、温まったら溶き卵を入れます。
下の方が固まってきたらかき混ぜてを何度か繰り返すとこのようにふんわり固まってくるので火を止め、皿にいったん移します。
再びフライパンにサラダ油大さじ1/2を引いて火にかけ、ベーコンを入れて炒めます。
ベーコンに火が通ったら業務スーパーの冷凍ほうれん草も加えて炒めます。
冷凍ほうれん草が解凍出来たら卵を戻し、塩小さじ1/3とあらびき黒こしょうを適量ふりかけてさっと混ぜ合わせたら出来上がりです。
食べてみましたがほうれん草もおいしく、ちょうどいい塩加減で卵やベーコンともよくあっていてこちらもおいしかったです。
最後はほうれん草入り卵焼きを作ってみます。こちらは3人前で業務スーパーの冷凍ほうれん草を100gほど使います。
これで業務スーパーの冷凍ほうれん草500gも全部使いきり、このように袋も空になりました。ほうれん草入り卵焼きで使う材料は以下の通りです。
薄切りベーコンは5mm幅ほどにカットします。卵は2回に分けて作るので2個をボウルに入れてだしの素を小さじ1/3加えて溶き混ぜます。
フライパンにバター10g加えて火にかけ、バターが溶けてきたら薄切りベーコンと冷凍ほうれん草を加えて炒めます。
冷凍ほうれん草にしっかり火が通ったら火を止めていったん皿に取ります。
卵焼き器にサラダ油小さじ1を加えてさっと全体に伸ばします。弱火にかけたら溶き卵を半分ちょっと加えます。
卵が固まってきたら炒めたほうれん草とベーコンをこのように4分の1ちょっとくらい乗せて、卵を前方に返してたたんでいきます。
たたんだ卵を置くにやり、さらに残りの溶き卵を加えて、たたんだ卵の下にも流し込んでいきます。
卵に火が通ったら炒めたほうれん草とベーコンを4分の1ほど乗せて、また卵を前方に返してたたんで行ったら出来上がりです。
ここまでの工程をもう一回やって卵焼きを2個作ります。こちらが出来上がったものです。
カットするとこんな感じです。ほうれん草やベーコンがたっぷりと詰まっています。
食べてみたところだし巻き卵とバター風味のほうれん草とベーコンがよくあっていておいしかったです。
ちなみに実際に業務スーパーの冷凍カットニラで4品作ってみたレシピ動画もあげているので、こちらも参考にしてみて下さい。
今回は業務スーパーの冷凍ほうれん草の味や食感はどうなのかを、茹でてから冷凍保存したほうれん草と食べ比べて検証してみました。結果は茹でてから冷凍保存した方が味は濃厚で、食感もよかったです。
業務スーパーの方はまず値段がかなりお得で、そこまで大きく味が落ちるというわけではありませんが、茹でてから冷凍したほうれん草に比べると味や食感は劣ります。よりおいしいほうれん草が食べたいなら、自分で生のほうれん草を買ってきて、冷凍しておくことをおすすめします。