HOME > 冷凍食品の味や食感を検証 > ニッスイの冷凍里芋って味や食感はどうなの?産直の里芋と食べ比べて見た
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ニッスイといえば国内大手水産加工会社です。日本水産という社名でも知られています。今回たまたまスーパーでニッスイの冷凍里芋を見かけたので、試しに買ってみることにしました。実際に食べて見て味や食感はどうなのかを検証してみることにします。
まずはこちらが今回購入したニッスイの冷凍里芋です。250g入って価格は300円(税込)でした。大体市販の里芋2/3袋分ぐらいの量でこの価格は少し割高な気がします。
皮むきですでに茹でてあるので、調理の手間が省ける分価格に転嫁されているのかもしれません。
次に産地はどこなのかを確認してみることにします。裏面を見て見たところ原産国は中国と記載されていました。どうやら中国産の里芋を使用しているようです。他のメーカーの冷凍里芋でもそうなのですが、比較的中国産を使用している所が多いようです。
残念ながら国産ではありませんでしたが、実際の所食べて見ないと味や食感はどうなのかはわかりません。そこで今回は近所の産地直売所で生の里芋を買ってきて茹でてから冷まし、冷凍保存したものと食べ比べてみて、味や食感がどのように違うのかを実際に検証してみることにします。
まずは里芋の冷凍保存の仕方を解説します。まずは里芋に付いた土をよく洗い落とします。次に鍋に水を入れ、水1リットルに対して大さじ1の塩を加えて火にかけます。煮立ったら里芋を加えて5分茹でます。
5分だとまだ固めの状態ですが、冷凍する場合は解凍後に煮崩れしやすくならないように固ゆでにしておきます。あとはさっと水にさらしてから包丁で皮をむきます。
冷めるまで待ったら冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
この茹でてから冷凍した里芋と、ニッスイの冷凍里芋を加熱解凍して、味や食感がどのように違うかを検証します。こちらは茹でてから冷凍保存した里芋です。これを加熱解凍します。
解凍は蒸し器で蒸し焼きにして解凍します。蒸し器を用意して蒸し器に水を入れ火にかけます。蒸気が出てきたら冷凍の里芋を入れて弱めの中火にして蓋をします。このまま15分ほど蒸し焼きにします。
こちらは蒸し焼きにして加熱解凍した茹でてから冷凍した里芋です。
並べるとこんな感じです。
食べて見たところ味はしっかりと里芋の味がしました。風味もしっかりあっておいしかったです。食感もしっとりとしてよかったです。
次にニッスイの冷凍里芋を加熱解凍します。こちらはニッスイの冷凍里芋です。こちらも同じように蒸し焼きにして加熱解凍します。
こちらは加熱解凍したニッスイの冷凍里芋です。
並べるとこんな感じです。
中国産だったので味の方もいまいちかもしれないと勝手に思っていたのですが、実際に食べてみたところ、里芋の味はするのですが、あまり味はおいしくありませんでした。
冷凍臭いというか、味自体がいまいちでした。食感の方はしっかりと蒸したのでしっとりとして柔らかくなっていてよかったです。
2つを食べ比べて見た結果は自分で買ってきて冷凍して置いた里芋の方が全然おいしかったです。
野菜の冷凍食品で特に海外産だと味が薄味になってしまっていることが結構あるのですが、今回は薄味というよりも味自体があまりおいしくはありませんでした。なので正直あまりおすすめはしないです。
前回業務スーパーの冷凍里芋も正直あまりおいしくはありませんでしたが、煮物料理にしたところ十分おいしく食べれたので、今回も煮物料理にしてみることにします。使う材料は以下の通りです。
鍋に冷凍里芋250g、だし汁400ml、酒30ml、かつお節1袋(2.5g)を入れて火にかけます。沸騰して2分ほどしたら砂糖大さじ4入れて弱めの中火で4分ほど煮ます。さらにしょうゆ大さじ3入れて8分ほど煮込んだら出来上がりです。
そのままだとあまりおいしくなかった冷凍の里芋ですが、しっかりと調味液で煮込んだことで、たべた時も十分に味が染みておいしかったです。
若干そのまま食べた時のおいしくない味がしましたが、調味液の味がしみこんでいるのでそんなには気にならないです。食べる分には十分おいしくいただけました。なのでニッスイの冷凍里芋を購入した際にはこちらのレシピはおすすめです。
ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回はニッスイの冷凍里芋がおいしいのかどうかを実際に検証してみました。残念ながら他のメーカーの中国産の冷凍里芋と同様、味はあまりおいしくはありませんでした。
食べれないことはないですが、正直好んで買う商品ではありません。ただ煮物料理にして食べる分には十分おいしくいただけました。なので購入した場合は煮汁に浸けてしっかりと煮込む料理がおすすめです。