HOME > 冷凍食品の味や食感を検証 > 業務スーパーの冷凍たまねぎ(刻み、スライス)って安いけど味や食感はどうなの?産直のたまねぎと食べ比べて見た
|
業務スーパーではたくさんの冷凍食品がお値打ち価格で販売されています。今回は業務スーパーの冷凍たまねぎを実際に購入してみることにします。
こちらを産直で買ってきて冷凍したたまねぎと食べ比べて見て、味や食感がどのくらい違うのか、本当においしいのかどうかを検証してみることにします。
業務スーパーの冷凍たまねぎは長細くスライスしてあるものと、みじん切りにしてあるものがありました。今回両方購入してみることにします。
まずはこちらが縦長にスライスされた業務スーパーの冷凍たまねぎです。「スープ、煮物、グラタンなどに」と記載されています。量は500g入って価格は159円(税込)でした。
量は3つ入りのたまねぎ1袋弱ぐらいなので、それでこの価格はかなりお得だと思います。
こちらはみじん切りに刻んであるタイプの業務スーパーの冷凍たまねぎです。こちらは「ハンバーグ、オムレツなどに」と記載されています。こちらも500g入って価格は138円(税込)でした。
スライスタイプと同じ量ですが、刻みタイプの方が価格は安いようです。
次に産地はどこなのかを確認してみることにします。裏面を見て見たところ原産国はどちらも中国と記載されていました。こちらはスライスタイプと刻みタイプの冷凍たまねぎの裏面です。
どうやら中国産のたまねぎを使用しているようです。価格が安いのもこの辺が理由なのかもしれません。
残念ながら国産ではありませんでしたが、実際の所食べて見ないと味や食感はどうなのかはわかりません。
そこで今回は近所の産地直売所で生のたまねぎを買ってきてレンジで蒸してから冷まし、冷凍保存したものと食べ比べてみて、味や食感がどのように違うのかを実際に検証してみることにします。
まずは産地直売所で買ってきたたまねぎの冷凍保存の仕方を解説します。まずはたまねぎの皮をむいて固い両端の部分をカットします。
次に半分にカットしてから1cm幅ほどにくし切りにします。
これを耐熱容器に入れ、レンジで加熱します。加熱時間はたまねぎ100gで600Wで2分、500Wなら2分30秒です。
加熱したら冷めるまで待ち、冷凍用保存袋に入れて冷凍保存します。
このレンジで加熱してから冷凍したたまねぎと、業務スーパーで買ってきた冷凍たまねぎを流水解凍して、味や食感がどのように違うかを検証します。
このレンジで加熱してから冷凍したたまねぎと、業務スーパーで買ってきた冷凍たまねぎを流水解凍して、味や食感がどのように違うかを検証します。
こちらは業務スーパーのスライスタイプの冷凍たまねぎです。これをポリ袋に入れます。ポリ袋に入れる際はしっかりと中の空気を抜いたほうが、たまねぎと水が触れる面が増え、その分解凍時間が短縮できます。
このときストローがあると空気を抜きやすいです。ストローをこのようにポリ袋の中に入れ、吸ったときに空気が入らないように、ポリ袋をギュッとしめて指で押さえておきます。
この状態でストローで中の空気を吸います。2、3回吸うのを繰り返せば、中の空気がしっかりと抜けます。
あとは空気が入らないように指で押さえたまま、さっとストローを抜き、ポリ袋をねじってからしっかりとしめます。これでこのように密封ができます。
これを容器に入れて、上から水をたらして流水解凍します。水温は24度ほどで大体8分ぐらいでしっかり解凍できます。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところたまねぎのツンとした辛さはそんなになくてたまねぎの甘みがジワリと口の中に広がる感じです。ただ若干味は薄めであっさりとした感じです。食感は加熱したたまねぎのようなしんなりとした感じです。
一方こちらは業務スーパーの刻みタイプの冷凍たまねぎです。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところ、こちらはスライスタイプのような甘みはそんなになくて、むしろツンとした辛さの方がややありました。ただ生のたまねぎほど強くはなく、大分辛さはマイルドです。食感はこちらもしんなりとしていました。
最後にレンジで加熱してから冷凍したたまねぎです。
こちらは流水解凍したものです。
並べるとこんな感じです。
食べてみたところ、こちらはかなり甘みが濃厚で、ツンとした辛みなども一切なくておいしかったです。甘みに関しては業務スーパーのスライスタイプのたまねぎと比べてもかなり濃厚でした。食感はそんなに差はなくてしんなりとしていました。
3つを食べ比べて見た結果は食感に関してはどれもそんなに差はありませんでした。ただ味に関しては大分差がありました。
甘みが濃厚なレンジで加熱した冷凍たまねぎが星5だとしたら、業務スーパーのスライスタイプの冷凍たまねぎはそこまで甘みが強くなくて星2.5といった感じです。
さらに刻みタイプの冷凍たまねぎの方は甘みもそんなになくて味で言うと星1.5といった感じです。
ただたまねぎというのは加熱すると辛み成分が甘みに変化して、甘みが増します。業務スーパーの冷凍たまねぎの裏面を見てみると、スライスタイプも刻みタイプもどちらもカットして急速冷凍していると書いていて、加熱してから冷凍しているとは書いていません。
もしかしたら生で冷凍したものかもしれないので、条件を比較的同じにして比較したいので、業務スーパーの冷凍たまねぎもレンジで加熱してから食べ比べてみることにします。
加熱時間は冷凍から加熱するということで、100g当たり600Wで2分ではなくて2分半加熱してみることにします。
こちらはレンジで加熱解凍した業務スーパーのスライスタイプの冷凍たまねぎです。
加熱したら流水解凍したレンジで加熱して冷凍したたまねぎと比較するために冷めるまで待ちます。
食べてみたところ加熱してみても流水解凍したものと比べてそんなに味は変わりませんでした。予想だと甘みが増すと思っていたので意外でした。 食感はそんなに変わりません。
こちらはレンジで加熱した業務スーパーの刻みタイプの冷凍たまねぎです。
こちらも冷めるまで待ちました。食べてみたところ甘みの方は流水解凍したものよりも少し増しましたが、そんなに強くはないです。スライスタイプのものよりも甘みはないです。辛味はそんなにありません。食感はそんなに変わりません。
レンジで加熱解凍した業スーの2つの冷凍たまねぎと、レンジで加熱してから冷凍して流水解凍したたまねぎを比べてみたところ、こちらもレンジで加熱してから冷凍して流水解凍したたまねぎの方がおいしかったです。
また3つの差もそれぞれ流水解凍した場合とそんなに変わりませんでした。星で表すとレンジで加熱して冷凍してから流水解凍したたまねぎが星5なら、業務スーパーのスライスタイプの冷凍たまねぎは星2.5、刻みタイプの冷凍たまねぎは星1.5です。
味の方は正直微妙だった業務スーパーの冷凍たまねぎですが、500gもあるので捨ててしまうのはもったいないです。そこで何とかおいしく食べれないかといろいろと考えてみました。
そこでスライスタイプの業務スーパーの冷凍たまねぎを使ってたまねぎのコンソメスープを作ってみることにします。
まずは鍋にスライスタイプの業務スーパーの冷凍たまねぎを200g入れます。
ここに水600mlと固形コンソメ2.5個を加えます。さらに薄切りベーコン2.5枚を1cm幅にカットして加えます。こちらを火にかけます。
沸騰したら中火で1分ほど煮込んで出来上がりです。
ちゃんとたまねぎの甘みがスープに出ていておいしかったです。
次は刻みタイプの業務スーパーの冷凍たまねぎを流水解凍したものを使ってツナマヨサラダを作ってみることにします。
まずは業務スーパーの刻みタイプの冷凍たまねぎを200g流水解凍します。これをボウルに入れます。ここにツナ缶100g分を入れます。
さらにマヨネーズ大さじ4、塩小さじ1/2、粒マスタード小さじ1、あらびき黒コショウ適量を加えます。
これをよく混ぜ合わせたら出来上がりです。
こちらが出来上がったたまねぎのツナマヨサラダです。業務スーパーの刻みタイプのたまねぎは生のたまねぎのような辛みがありますが、それほど強くなくて、それがちょうどいい辛みでかなりおいしく仕上がりました。
辛味が強くないので生のたまねぎのように水にさらして辛味を抜く必要もありません。辛味がそこそこあったので最初は評価が低かったのですが、むしろこちらのレシピならこっちの方が向いているのではないかとさえ思えます。
ツナマヨサラダを作るために買ってもいいかなと思えるぐらいです。なのでこちらのレシピはかなりおすすめです。
今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。
今回は業務スーパーの冷凍たまねぎの味や食感はどうなのかを実際に食べて見て検証しました。スライスタイプの方は甘みはそこそこありますが、自分でレンジで加熱して冷凍したものと比べるとかなり甘みは弱いです。
刻みタイプの方は甘みはスライスタイプよりもさらに薄くて正直微妙でした。価格がかなりお得で、すでにカットしてあって使い勝手がいいというメリットはありますが、味の方が自分で冷凍したたまねぎに比べて大分落ちるので、あまりおすすめはしないです。
ただレシピ次第では十分おいしくいただけるので、価格の安さとカットの手間を省ける点で割り切って使うなら買うのもありかなとも思います。