しなびたきゅうりが元通りになるの?きゅうりの復活術、再生術を検証します
はじめに
きゅうりは水分が多く含まれていて、上手に保存しなければすぐに水分が抜け出てしおれてきます。そこで今回はこうしたしなびたきゅうりを再びハリや固さのあるきゅうりに復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
しなびる前のきゅうり
まずは今回こちらがしなびる前のにんじんです。しっかりとハリと固さがあります。

1本目の重さは120.1gです。

2本目の重さは147.1gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。

こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
しなびたきゅうり
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま5日ほど保存したものです。見てわかるほどにしなびています。触るとハリや固さもなく、柔らかくて弾力があります。表面もしおれて小さなくぼみやへこんだ部分が見られます。

重さをはかってみると1本目は110.9gで当初の120.1gから7.3%減少しています。

2本目は135.9gで当初の147.1gから7.3%減少しています。きゅうりに含まれる水分が減って、しなびてきているのがわかります。
しなびたきゅうりを再生させる方法その1
全体を水に浸けておく
それではしなびたきゅうりを再生させる2つの方法を試してみることにします。まずは2リットルサイズの空きペットボトルを用意し、カッターなどで上部をカットします。そこに水を入れ、きゅうり全体をつけます。
これを野菜室に入れ、一日置いておきます。
2日目の変化
一日つけておくと、きゅうりの表面にできたくぼみやしわなどは残っている部分もありますが、触ったときのハリや固さなどがかなり元に戻ってきています。

重さは117.2gで、当初の120.1gに対して減少率が7.3%から2.5%減にまで戻しています。
3日目の変化
もう1日水につけていたところ、前日よりもハリや固さはさらに戻ってきています。

重さは119.0gとなり、当初の120.1gに対しては1%減にまで戻ってきています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
初日のきゅうり | 120.1g |
5日目のしなびたきゅうり | 110.9g(-7.3%) |
水につけて2日目のきゅうり | 117.2g(-2.5%) |
水につけて3日目のきゅうり | 119.0g(-1%) |
しなびたきゅうりを再生させる方法その2
容器に水を入れにんじん全体を浸す
きゅうりの皮の上からどれだけ水分が吸収されるか心配だったので、きゅうりを半分にカットして、断面を水に浸ける方法も試してみました。こちらも野菜室で1日置いておきました。
2日目の変化
1日たつと水につかっていた部分はしっかりとハリと固さが戻ってきていましたが、使っていない先のほうはまだ当初の柔らかいままでした。

重さは137.8gで、当初の147.1gに対して6.7%減でした。前日が7.3%減だったのでだったのが、重さはそれほど戻っていません。
カットすれば吸水率が上がり、戻りもよくなると思っていたのですが、実際は水に浸けた部分にとどまり、つけてない個所ではあまり吸水は進みませんでした。
3日目の変化
さらにもう一日つけてみましたが、やはり先の部分はそこまでハリや固さが戻ってきていません。

重さは138.6gとなり、当初の147.1gに対しては5.8%減にとどまっています。
経過日数 | 重さ(増減率) |
初日のにんじん | 166.0g |
5日目のしなびたにんじん | 122.2g(-24.1%) |
水につけて2日目のにんじん | 148.9g(-7.3%) |
水につけて3日目のにんじん | 166.3g(+0.1%) |
ちなみにしなびたきゅうり、しおれたきゅうりの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
きゅうりの保存方法
きゅうりは上手に保存しないとすぐに鮮度が落ちてしおれて柔らかくなります。そこで保存法についても紹介します。きゅうりは新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすれば1週間は保存ができます。
他にもきゅうりを小口切りにしてから塩もみし、そのまま冷凍保存してもいいです。これなら1か月は持ちます。保存方法について詳しくは
きゅうりの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。

ちなみに以下の動画では実際に新聞紙で包んでポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
きゅうりの鮮度を見るポイント
まず購入段階で鮮度のいいものを選ぶのも、きゅうりをしおらせてしまわないためには重要です。そこでおいしくて鮮度のいいきゅうりを見分けるポイントを紹介します。きゅうりは緑が鮮やかで太さが均一、切り口がみずみずしいものがいいです。
また触ってみてしっかりとしたハリや固さのあるものも良品です。くわしくは
きゅうりの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!でも解説しています。
以下ではきゅうりの見分け方・選び方をドアップの映像で動画で解説しているので、併せて参考にしてみてください。
まとめ
今回はしなびたきゅうりを再生させる方法についてみていきました。きゅうりをしっかりと再生させたいならそのまま全体を水に浸けておく方法がおすすめです。カットして断面をつけるやり方では、水につかった部分以外は戻りが悪いです。またカットすることで栄養素も流出しやすくなります。
ちなみに水で戻したきゅうりはカットしたときに、断面の一部が濃く変色していることがあります。この部分は食べてみたところあまりおいしくないので、この部分だけカットして利用するといいです。