HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたニラが本当に元通りになるの?ニラの復活術、再生術を実践してみた
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ニラなどの葉物野菜は乾燥しやすいので、上手に保存しないとすぐにしなっとしてしまいます。そこで今回はこうしたしなびれたニラを再生させる方法を実際に実践してみて、その効果を検証します。
まずはこちらがしなびれる前のニラです。ハリつやがあって全体的にピンとしています。これをそのまま野菜室で保存します。
こちらは2日目のものです。全体的にハリがなくしなっとしてきています。
並べるとこんな感じです。たった1日でここまで変化しました。
持ったときの違いを1日目と比較してみるとこんな感じです。ハリがなくなり全体的にだらんと垂れているのがわかるかと思います。
重さも1日目は10.9gですが、2日目では9.0gで、たった1日で17.5%も減少しています。
このしなびたニラを復活させるための再生法を実践してみます。やり方はまずは500mlサイズのペットポトルを半分にカットしたものを用意します。切り口でけがしないようにゴムテープを張ってカバーします。
ここに水を入れます。そこにしなびたニラの茎元が水に浸かるように入れます。
あとは乾燥しないように上からポリ袋をかぶせて冷蔵庫の野菜室にいれて、1日ほど置いておきます。
こちらは1日たったものです。だいぶハリは戻ってきたように見えます。
さらにもう1日浸けてみることにします。こちらは3日目です。3日目は2日目と比べるとそんなに変化はありません。どうやら2日目で十分に水分を吸収していたようです。
3日目までの変化を並べるとこんな感じです。
こちらは水に浸ける前とつけて2日目、3日目のニラを手で持ったものです。2日目でもだいぶハリが戻っていますが、3日目はさらにハリが戻っています。
重さの変化はこんな感じです。水に浸ける前は4.1gですが、水に浸けた2日目は5.0gで21.9%増、3日目は5.1gで24.3%増となっています。2日目でかなり水分を吸収しているのがわかるかと思います。
このように茎元を水に浸けるだけでもかなり効果があったわけですが、もう一つの方法としてこのように全体を水に浸ける方法も試してみます。
こちらも浸ける前と2日目、3日目の様子はこんな感じです。2日目でもだいぶハリが戻っていますが、3日目ではさらにしっかりとハリが戻っています。
茎先を水に浸けたものと比べるとこんな感じです。見たところどちらもしっかりと水分を吸収してハリが戻ってきています。
手に取ったときの変化の様子はこんな感じです。こちらは2日目でもだいぶハリが戻ってきていて、3日目にはかなりピンとしています。
葉先を水に浸けたものと比べるとこんな感じです。こちらもどちらもしっかりとハリが戻ってぴんと立ってきています。
重さの変化はこんな感じです。水に浸ける前は5.1gですが、水に浸けた2日目は5.3gで3.9%増、3日目は6.2gで21.5%増となっています。こちらは2日目よりも3日目でかなり大きく増加しました。
水に浸けた方と重さの変化を比べるとこんな感じです。こちらは意外にも茎先を水に浸けた方が少し重さの増加量は多かったです。
茎先を水に浸ける方法でも全体を水に浸ける方法でもどちらもそんなに差がなくしっかりとハリつやが戻りました。ただ全体を水に浸けた方は栄養成分などの水への流出で、味が落ちてしまっているのではないかどうかも気になります。そこで両者を食べ比べてみることにします。
まずは茎先を水に浸けて保存した方のニラを食べやすいようにカットしたものです。たべてみたところニラの味や風味がしっかりあり、生で食べたニラ特有の辛みも強くておいしかったです。食感は適度にシャキシャキしていました。
一方こちらは全体を水に浸けた方をカットしたものです。食べてみたところこちらもニラの味や風味がしっかりありましたが、若干茎先を付けた方に比べると薄い感じがしました。特に辛みは薄く感じました。食感の方はこちらも適度にシャキシャキしていました。
2つを食べ比べてみた結果は茎先を水に付けた方が味や香り、辛味はよかったです。やはり全体を水に浸けたことで栄養成分などもやや抜け出たのかもしれません。星で表すなら茎先を付けた方が星5なら、全体を水に浸けた方は星4.4といった感じです。
ちなみにしなびたニラの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
ニラは上手に保存しないとすぐに鮮度が落ちてしおれて柔らかくなります。そこで保存法についても紹介します。ニラは濡らしたキッチンペーパーで茎元をこのように包んだら、ポリ袋に入れて口を閉めます。
あとはポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。こうすればハリやみずみずしさを保ったまま5日間は保存ができます。保存方法について詳しくはニラの保存方法と保存期間、長持ちのコツで解説しています。
ニラを少しでも長く日持ちさせたいならまずは購入段階でしっかりといいものを選ぶことも大切です。ニラは緑が濃くて鮮やかなもの、葉先がピンとしているもの、葉がみずみずしくてつやのあるものが新鮮です。
茎や葉が太めなもの、切り口がみずみずしいもの、持ってみてぴんと立つものも鮮度がいいです。ニラの詳しい見分け方についてはニラの見分け方・選び方、おいしさと鮮度を見分けるコツを紹介!で解説しています。
今回はしなびたニラも再生できるのかどうかを検証しました。結果は水に浸けておくことでしっかりとハリつやが戻りました。
ただ水に浸ける場合は全体を水に浸けるよりも、茎先だけ水に浸けた方が栄養分の流出が少ないせいなのか、味や香り、辛味はよかったです。なのでおすすめなのは茎先を水に浸けて再生させる方法です。