HOME > しなびた野菜の復活方法 > しなびたスイスチャード(不断草)が元通りになるの?復活術、再生術を検証します
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スイスチャード(不断草)も保存の仕方が悪かったり、保存が長期に及ぶと徐々にしなびれてしまいます。
そこで今回は一度しなびてしまったスイスチャードを再びハリやみずみずしさのあるスイスチャードに復活させる方法を紹介します。さらにその方法が本当に効果があるのかどうかも検証していきます。
まずはこちらがしなびれる前のスイスチャードです。みずみずしくてハリがあり、葉先もピンとしています。
重さは12.0gです。こちらを冷蔵庫の野菜室でそのまま保存します。
こちらは冷蔵庫の野菜室でそのまま5日間ほど保存したものです。見てハリとツヤがなくなり、大分しなっとしています。
並べてみるとこんな感じです。左が初日のスイスチャードで、右がしなびたスイスチャードです。しなびて葉にはハリがなく、色も濃い緑色から色が薄くなってきているのがわかるかと思います。
手で持ってみるとこんな感じで、ハリがなくだらんと垂れ下がってしまいます。
重さをはかってみると7.6gで、初日の12.0gからは36.7%も減少しています。
それではしなびたスイスチャードを再生させる方法を試してみることにします。まずは500mlのペットボトルを用意します。これをこのくらいの長さでカッターなどで半分にカットします。
飲み口側のカットしたところでけがをしないようにこのようにゴムテープを張ってカバーしておきます。
次にそこ側の方にこのように水を入れます。
飲み口側の方をひっくり返してそこ側にこのようにはめ、外れないようにビニールテープを貼って固定します。
あとはしなびたスイスチャードの茎を飲み口の方にこのように差し込みます。これでしなびたスイスチャードがたれ落ちてきても、水面に付いて濡れる心配がありません。
このようにひっくり返してはめたペットボトルの飲み口からスイスチャードが出て、水面に浸かっています。
さらに乾燥しないように上からポリ袋をかぶせ、冷蔵庫の野菜室に1日置いておきます。
1日経過すると、まだしなびてはいますが、前日よりもハリが少し戻ってきていて、色も濃さを取り戻してきています。
並べるとこんな感じです。左はしなびる前のスイスチャードで、真ん中はしなびたスイスチャード、右は1日水に浸けて再生させたスイスチャードです。だいぶしなびた状態から回復しているのがわかるかと思います。
持ったときのハリもだいぶ戻ってきています。
並べるとこんな感じです。だらんとたれていたスイスチャードが、半分まで立ち上がっているのがわかるかと思います。
重さは10.2gで、しなびる前のスイスチャードの重さは12.0gに対して15%減にまで戻しています。しなびた状態が7.6gで、減少率は36.7%だったので、21.7%も戻していることになります。
ただしなびる前の当初ほどには戻っていないので、もう1日水に浸けて様子を見てみることにします。
3日目にもなるとしなびる前の状態とほぼ同じくらいしっかりとハリとツヤが戻ってきています。
並べるとこんな感じです。左上はしなびる前のスイスチャードで、右上はしなびたスイスチャード、左下は水に浸けて再生させた2日目のスイスチャードで、右下は水に浸けて再生させ3日目のスイスチャードです。
再生させて3日目のスイスチャードはしなびる前の初日のスイスチャードと同じくらいに回復しているのがわかるかと思います。
また手に取ってみると、たれることもなくしっかりと立っているのわかるかと思います。ここまでハリや固さが改善したのには驚きです。
こちらも並べるとこんな感じです。左はしなびた垂れ下がったつるむらさきで、真ん中は再生2日目、右は再生3日目です。3日目でしっかりハリが戻っているのがわかるかと思います。
重さは11.4gで、しなびる前のスイスチャードの重さ12.0gに対して5.0%減にまで戻っています。しなびた状態が7.6gで、減少率は36.7%だったので、31.7%も戻していることになります。
経過日数 | 重さ(増減率) |
---|---|
しなびれる前のスイスチャード | 12.0g |
しなびたスイスチャード | 7.6g(-36.7%) |
水につけて2日目のスイスチャード | 10.2g(-15.0%) |
水につけて3日目のスイスチャード | 11.4g(-5.0%) |
ちなみにしなびたスイスチャード、しおれたスイスチャードの再生法については以下の動画でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
スイスチャードは上手に保存しないと鮮度が落ちてしなびてしまいます。そこで保存法についても紹介します。スイスチャードはポリ袋に入れ、口を軽くしめてから冷蔵庫の野菜室で立てて保存します。こうすれば1週間は保存ができます。
他にもさっと茹でてからカットして冷凍用保存袋に入れ、冷凍保存すれば1か月は持ちます。保存方法について詳しくはスイスチャード(不断草)の保存方法が本当に効果があるのかを検証してみたら驚きの結果に!で解説しています。
ちなみに以下の動画では実際にポリ袋に入れて保存する方法の効果を検証しています。併せて参考にしてみてください。
スイスチャードを少しでも長く日持ちさせたいならまずは購入段階でしっかりといいものを選ぶことも大切です。スイスチャードは葉の緑が濃くてハリつやがあり、みずみずしいものを、茎にもハリつやがありカットした断面がみずみずしいものがいいです。
持った時にピンと立つもの、茎にもハリがあって適度な固さのあるものも良品です。スイスチャードの詳しい見分け方についてはスイスチャード(不断草)の見分け方・選び方、鮮度が良い悪いで比較!え、こんなに違うの?で解説しています。
今回はしなびたスイスチャードを水に浸けて復活させる方法を実践してみました。そのまま水に浸けて保存する方法を試したところ、2日目でもかなりハリつやは戻り、3日目になるとすっかりと元の状態と同じまでハリとツヤが回復しました。
スイスチャードがしなびてしまった場合は、ぜひこの方法を試してみてください。