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HOME > いろはに香辛料 > ローズマリーの味や香りの特徴を解説


ローズマリーの味や香りの特徴を解説、香りをいかしたレシピも紹介



ローズマリーのホール


ローズマリーとは



ローズマリーといえば甘くほろ苦い香りが特徴で、メンソールにも似た清涼感もあります。昔から料理にも美容にも使われてきたローズマリーですが、まずはローズマリーの歴史とその味と香りの特徴を見ていきます。

さらにローズマリーの料理での効果や、ローズマリーの香りをいかした料理の紹介、レシピの紹介、ローズマリーオイル、ローズマリーバター、ローズマリーティーの作り方などについても取り上げます。






ローズマリーの紹介



ローズマリーの使用部位

ローズマリーはシソ科の常緑低木で、針のような細い葉が密生していて、ローズマリーではこの葉の部分を使います。


ローズマリーの名前の由来

ローズマリーの花は青みがかった白で、小さな花が多数さきます。その小さくて青白い花がまるで海のしずくのように見えたことから「Ros(露) +marinus(海の)」と名付けられました。

特徴解説
学名Rsomarinus officinalis
名称ローズマリー(英)、ロマラン(仏)、迷迭香(マンネンロウ・日本)
語源海のしずく(Ros marinus)、マリアのバラ(Rose of Mary)など
原産地地中海沿岸
種類しそ科の常緑低木
樹高60〜150
使う部位花、葉、茎



ローズマリーの味や香りの特徴



甘い芳香とほろ苦い香りが特徴です。樟脳(しょうのう)のような清涼感あふれる香りと日本のお茶にも似た芳香が特徴です。樟脳はメンソールに似た香りです。

特徴解説
香り甘くほろ苦い、メンソールに似た清涼感も



ローズマリーは料理の香りづけや臭み消しに使う



ローズマリーの葉

肉料理、魚料理に

ローズマリーは香りが非常に強いので、その香りをいかして、肉や魚の臭みを消すのにもよく使われます。特に肉料理では羊料理でよく使われます。鶏肉や豚肉などでもよくつかわれます。魚料理なら酒やマグロなどのステーキにも使われます。イワシやあじなどの淡白な魚にも合います。


野菜料理やお菓子にも

ローズマリーは長時間煮込むこともできるので、野菜の煮込み料理などにも使えます。じゃがいもやかぶ、カリフラワーなどを茹でる際に使えば、素材の臭みを消すと同時にいい香りづけをすることも可能です。トマトソースやオムレツ、フリッタータ(イタリアのオムレツに似た卵料理)にも使えます。お菓子などにも使えます。


ローズマリーの料理での使い方

肉料理や煮込み料理、スープやシチューでローズマリーを使うときは枝ごとくわえて調理し、皿に盛り付けるときに枝を取り出します。


ローズマリーをお菓子で使う場合

ローズマリーをお菓子で使う場合は、直接加えずお菓子の材料であるミルクなどに葉を浸して、香りを移してからうつしたものを使うといいでしょう。

料理使用例

ジャンル料理名
お菓子プディング
肉料理鶏肉料理、豚肉料理、仔羊・仔ヤギのグリル・ロースト、牛肉のステーキ
魚料理魚料理、サケやマグロのステーキ
野菜料理カリフラワー、ジャガイモ、かぶをゆでる際に使用、ローストポテト、ポトフ、トマトソース
卵料理オムレツ、フリッタータ



ローズマリーの味と香りをいかしたレシピを紹介



ピクルス

ピクルスとは西洋の漬けもののことでローズマリーを使っておいしいピクルスも作れます。まずは材料の野菜を長さ5僉1儚僂曚匹棒擇衒け、塩をふって揉みます。砂糖、酢、水、ブラックペッパーと野菜を容器に入れて、さらにローリエとローズマリーを加えて、そのまま冷蔵庫で1日置いておくと完成です。

材料使用量
ローリエ1枚
ローズマリー1枝
きゅうり1/4本
にんじん1/4本
大根6cm
パプリカ1/2個
砂糖小さじ1/2
ブラックペパー少々
50ml
25ml



ローズマリーの香り立つ牡蠣のコンフィ



かきのコンフィの作り方

かきのコンフィ

ローズマリーの香りを生かした料理といえばかきのコンフィもおすすめです。コンフィとはフランスの調理法の一つで、肉や果物などを油や砂糖でつけこんで、保存性を高めます。まずは使う材料を紹介します。

レシピ
  • ローズマリー … 1枝
  • ローリエ … 1枚
  • 牡蠣 … 10粒
  • にんにく … 1片
  • 赤唐辛子 … 1本
  • オリーブオイル … 100ml
  • 塩 … 小さじ1/4

まずはボールにかきとスライスしたにんにく、輪切りにした赤唐辛子、ローズマリー、ローリエを入れ、上からオリーブオイルをかけて冷蔵庫で4〜5時間ほどつけておきます。

かきのコンフィの材料をローズマリーオイルにつける

つぎに鍋に移して塩を加え、弱火で10分〜15分加熱したら出来上がりです。そのまま食べてもおいしいし、別の容器に移してかきがしっかりとつかるまでオリーブオイルを追加してから保存してもいいです。保存は冷蔵庫で1週間ほどできます。

鍋でじっくり加熱する


かきのコンフィで作るパスタ

かきのコンフィパスタ

かきのコンフィはそのまま食べても、バゲットに乗せてもおいしいです。つけたオイルで野菜を炒め、かきと会えてもいいです。オイルを使ってパスタにするのもおすすめです。そこでかきのコンフィを使ったパスタを紹介します。使う材料は以下の通りです。

レシピ(2人前)
  • パスタ … 200g
    • ゆで汁 … 2リットル
    • 塩 … 大さじ3
  • コンフィのオイル … 大さじ4
  • 刻んだパセリの葉 … 適量
  • 塩・こしょう … 少々

まずはパスタを茹でます。ゆで汁の塩は二人前なら水2リットル当たり大さじ3ほど加えます。次にかきのコンフィのかきを別の皿に移し、ローズマリーとローリエは取り除いておきます。

にんにくと赤唐辛子ごとつけておいたオイルを大さじ4杯取って、フライパンに入れます。弱火で加熱して一煮立ちしたらゆで汁を大さじ4加え、とろみが出るまでフライパンをゆっくりと振ります。

オイルとにんにくと赤唐辛子をフライパンで加熱

そこにパスタを加えてしっかりと絡めたら、塩コショウで味を調節します。さらに持って刻んでおいたパセリを振りかけ、別にうつして置いたかきを乗せたら完成です。

茹でたパスタを加えてからめる



ローズマリーの香りをいかしてハーブバターに



ローズマリーバターに合う料理

ローズマリーはみじん切りにしてバターと混ぜ合わせて料理に使ってもいいです。トーストやふかしたジャガイモ、オムレツなどシンプルな料理と併せてもバターのコクやハーブの風味が加わり、素材の味が引き立ちます。サンドイッチで他の具材と一緒にはさんで使ってもいいでしょう。


ローズマリーバターの作り方

まずは室温でバターを柔らかくしておきます。そこにみじん切りにしたハーブとレモン汁を加えよく混ぜ合わせて、ラップに包んで形を整えて冷蔵庫に入れて固めます。使うときは必要な分だけ切り分けます。

・バター…100
・ローズマリー(みじん切り)…大さじ1
・レモン汁…少々


複数ハーブと混ぜ合わせてもいい

ハーブは一種類ではなく複数混ぜ合わせて使うと一種類では強すぎる香りに複雑さが加わり、マイルドに仕上がります。ここではパセリやセージ、タイムのみじん切りを加えてもいいでしょう。複数加える場合はそれぞれの分量を減らして全体量を調節するといいです。


バターを柔らかくするには

冷蔵庫に入れているバターは固いので常温で柔らかくしておきます。冬場など寒い時期は室温も低いのでなかなか柔らかくなりません。そんな場合には湯銭で柔らかくしたり、レンジで一番弱いワット数で5秒、10秒ずつ試してみて、柔らかくなりすぎて溶けない程度で加熱するといいでしょう。



使用上の注意



生のローズマリーの使い方

ローズマリーは生のものと乾燥したものがありますが、生の場合は枝まで使うことが多いです。青臭さも強いので一緒に食べないようにしましょう。使う時は料理に添えたり、調理の際に下に敷いて使うといいです。ちなみに下の画像は乾燥させたローズマリーの葉です。

ローズマリーの乾燥葉


保存は日陰で、使用はホールがおすすめ

ハーブ類は一般的に直射日光に弱いので、保存するなら日陰で風通しのいい場所で保存しましょう。パウダータイプは使用量が多くなりがちなので、ホールタイプを使うといいです。ホールとは加工前の状態のことで、ローズマリーの場合は粉末状にしていない葉の状態のものをさします。ホールは手でもんでから使うと香りがよく出ます。





ローズマリーの香りや味をオイルに移す



料理の隠し味や仕上げに

ローズマリーの香りのもととなる精油成分は、油(オイル)にも溶け出しやすいので、オイルにつけて置いて香りを写すことで、ローズマリーの香りのするオイルを使うことができます。作ったローズマリーオイルは料理の仕上げやドレッシングなどに利用するといいでしょう。


ローズマリーオイルの作り方

それではローズマリーオイルの作り方について見ていきます。ローズマリーオイルで使う材料は以下の通りです。

レシピ
  • ローズマリー … 2枝
  • オリーブオイル … 200ml
  • 赤唐辛子 … 1本
  • にんにく … 1片

まずはローズマリーを水で洗ってから、キッチンペーパーで水けをよく拭きとるか、しっかりと乾かしておきます。次にローズマリーを手でもんで香りを出してから煮沸消毒した保存容器に入れ、ニンニクと赤唐辛子も加えて、さらにその上からオリーブオイルをくわえます。

オリーブオイルを加える

直射日光の当たらない場所で2週間ほど置いておけば香りがしっかりとオイルに移ります。この間1日に1回はかるくゆするようにしてください。あとはローズマリーとニンニク、赤唐辛子を取り出して完成です。下の画像は2週間たったローズマリーオイルです。

2週間漬けておいたローズマリーオイル

そしてローズマリーの葉を越しとると以下のようになります。できたローズマリーは冷蔵庫で保存して、1〜2週間で使い切るようにしてください。

ローズマリーオイル


ローズマリーオイルの使い方

出来たローズマリーオイルはレモン汁と一緒にサラダにかけたり、料理の下味などに利用してもいいです。またフランスパンにつけて食べてもおいしいです。ローズマリーオイルに粗塩とブラックペッパーを振りかけよく混ぜ、カットしたフランスパンをつけて食べるといいです。

ローズマリーオイルとバゲット


ドレッシングにして使う

ローズマリーオイルはドレッシングにしてサラダなどにかけて食べてもおいしいです。作り方を紹介します。まずは使う材料です。

レシピ(1人前)
  • ローズマリーオイル … 大さじ3
  • お酢 … 大さじ2
  • 砂糖 … 小さじ1
  • 塩 … 小さじ1/2

酢と砂糖、塩をボールに入れてよくかき混ぜた後、ローズマリーオイルを少しずつ垂らし入れながらよく混ぜ合わせます。ローズマリーオイルは一度にたくさん入れるとなかなか混ざり合わないので注意してください。

ローズマリードレッシング

ローズマリーオイルの作り方や保存方法、料理での活用の仕方については香り立つ簡単自家製ローズマリーオイルの作り方、ローズマリーオイルを使ったレシピも紹介でも詳しく解説しています。



ローズマリーの香り成分、精油の利用



精油の抽出が始まったのは14世紀ごろ

ローズマリーの精油の抽出は14世紀には行われていました。この精油成分を使った「ハンガリーの王妃の水」は当時から人気で、この水を使用することで、体の不自由だった王妃の体も回復したといった逸話も残っています。


香料や化粧品、薬として利用

ローズマリーの香料はロスマリン油と呼ばれ古くから使われてきました。現在でもオーデコロンやデオドラント、ヘアトニックなどの化粧品成分に利用されています。また精油成分であるピネン、ボルネオール、カンファー、シオネールなどは滋養強壮、消化促進、殺菌、利尿などの作用があり、ヨーロッパでは医療にも利用されています。


入浴剤として利用

リラックス効果やリフレッシュ効果もあるので入浴剤として利用してもいいでしょう。筋肉の疲労やむくみの解消にも効果的です。なお妊娠中や高血圧、てんかんなどの持病を抱えている方は使用を控えた方がいいでしょう。

特徴解説
精油成分ピネン、ボルネオール、カンファー、シオネールなど



ローズマリーティー



ローズマリーティーの効果

ローズマリーティーは古くから親しまれてきた伝統的なハーブティーです。その刺激的な香りは脳の働きを活性化して集中力を高める働きがあります。ローズマリーの主成分であるシオネールは脳の血流量を増やすことがわかっているので、血流量の増加により脳細胞が活発化し、それにより集中力や記憶力が高まると考えられています。

ローズマリーティーの画像


目覚めの一杯で朝スッキリ

また血行促進効果もあるので朝起きてからの一杯で目覚めがよくなり、頭もスッキリします。


ローズマリーティーの作り方

ローズマリーは乾燥させた葉だと刺激が強すぎるので生の葉を使うといいでしょう。ローズマリーの生葉小さじ5杯にティーカップ二杯分の熱湯を注ぎ、3分ほど待ちます。紅茶と混ぜるとくせがなくなり飲みやすくなります。またお好みではちみつやレモン、砂糖などを加えてもいいでしょう。ステビアの葉を加えると甘みがプラスされます。

ちなみに上の画像は紅茶にローズマリの葉を加えたものです。飲む際はローズマリーの葉を取り出してから飲みます。なお長期間の連続した飲用は避けた方がいいでしょう。また妊娠中や高血圧の人も使用量には注意が必要です。



ローズマリーを購入するなら



ローズマリーは瓶詰、またはパック詰めで市販されているものが多く、価格は安いものだと200円台からあります。メーカーはマスコットやGABAN、S&B、マコーミックなどが有名です。マスコットは国内の老舗のスパイス専門の会社で、GABANは大手食品会社ハウス食品の、S&Bはヱスビー食品のブランドです。マコーミックは世界最大のアメリカのスパイス会社のブランドです。スーパーなどでもよく見かけます。ネットからも購入することは可能です。

ローズマリーの商品一覧






※参考書籍
スパイスのサイエンス スパイスを科学で使いこなす!
はじめてのハーブ手帳
農家が教える野菜の収穫・保存・料理
もっとからだにおいしい 野菜の便利帳
もっとおいしくながーく安心食品の保存テク
季節と香りを楽しむはじめてのハーブ
ハーブ&スパイス大事典
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公開日 2019/10/10











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