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茹で卵が茹でないで作れるって本当なの?普通に茹でるのと何が違うのかを実際に比較して検証してみた!

茹で卵が茹でないで作れるって本当なの?普通に茹でるのと何が違うのかを実際に比較して検証してみた!

はじめに

茹でない茹で卵という投稿を農林水産省のXで見かけたのですが、本当に茹でないで茹で卵は作れるのでしょうか。気になったので投稿の通りに実際に作ってみてちゃんと作れるのかどうかを検証してみることにします。

さらに通常通り茹でた場合と比べてかかる時間や水の量、仕上がり具合などがどのくらい違うのかも一緒に検証していきます。

茹でずにどうやってつくるの?

そもそも茹でないで作るというのはどういうことなのかというと、どうやら少量の水で蒸すことで作るという方法らしいです。

卵を少量の水で蒸して茹で卵を作る

蒸す場合も少量の水を沸騰させて、その蒸気で食材を加熱調理していきますが、同じような方法で茹で卵を作るというもののようです。

少ない水で茹でずに茹で卵を作ってみる

卵を1cmの水で蒸し焼きにする

それでは投稿されている通りの手順で作ってみることにします。まずはなべに卵を入れます。

さらにそこに水を深さ1cmほど加えます。あとはこのまま中火にかけて沸騰させます。

鍋に卵と水を1cmほどの深さまで入れる

ちなみに沸騰するまで3分ほどかかりました。

3分ほど火にかけて沸騰させる

沸騰したら蓋をして4分ほど加熱します。4分経ったら火を止め蓋をしたまま3分、5分と置いておきます。

蓋をして4分ほど卵を蒸し焼きにする

時間が立ったらそれぞれ水に浸けて冷まします。

茹で卵を冷水にさらす

茹でない茹で卵の出来は?

こちらは3分置いておいたものです。沸騰までの3分、そこから茹でる4分も併せると合計10分です。正直少量の水で茹でる時間も短時間だったので、本当にできるのか疑心暗鬼なところもありましたが、こうしてちゃんとできるとかなり驚きます。

蒸し焼きにして3分置いた茹で卵

ちなみに3分だとトロトロ気味に仕上がると書いてありましたが、記載どおりこのようにやや半熟でトロトロ気味に仕上がりました。

こちらは5分置いておいたものです。沸騰して茹でる時間も併せると12分です。蒸し置き時間が5分になるとこのようにしっかりと中まで黄身が固まっています。

蒸し焼きにして5分置いた茹で卵

蒸し置き時間3分と5分の結果を並べるとこんな感じです。このように少量の水でしかも比較的短時間の蒸し時間でもこのようにしっかりと茹で卵を作ることができました。

蒸し焼きにして3分と5分置いた茹で卵を比較

たっぷりの水で茹でた茹で卵と比べてみる

たっぷりの水で茹で卵を作る

ちなみに比較のために通常通りたっぷりのお湯で茹でた場合はどうなるかも検証してみました。

まずはなべに卵とたっぷりの水を入れ、最初は強火にかけます。鍋の大きさや水の量にもよりますが、こちらは何と沸騰するまでに8分もかかりました。

鍋にたっぷりの水を入れて卵を茹でる

もうこの時点でもコンロの使用時間が沸騰までに3分、さらに中火で4分の合計7分の蒸して作る場合と比べても長くなっています。

卵を茹でてる水が沸騰してきた

沸騰したら中火にして3分、4分、5分、6分と茹でていきます。茹でたら水に浸けて冷まします。

茹で卵を冷水にさらす

水から合計11分茹でた茹で卵の出来は?

こちらは3分茹でたものです。沸騰までの時間を合わせると11分です。沸騰から3分だとまだこのように白身自体もゆるく、黄身もあまり固まっていません。

水から11分茹でた茹で卵

水から合計12分茹でた茹で卵の出来は?

こちらは4分茹でたものです。沸騰までの時間を合わせると12分です。白身は十分固まってきていますが、黄身の中の方はまだトロトロ状態です。

水から12分茹でた茹で卵

蒸して3分置いた茹で卵とちょうど同じくらいの仕上がりです。茹でる方は加熱時間は12分ですが、蒸す方は加熱時間は7分ですみ、蒸し置きの時間も含めても10分ですんでいます。

蒸し焼き加熱時間7分置き3分の茹で卵と水から12分茹でた茹で卵を比較

ガス代も水道代も、かかる時間もすべて蒸す方が経済的で効率的です。

水から合計13分茹でた茹で卵の出来は?

こちらは5分茹でたものです。沸騰までの時間を合わせると13分です。こちらは黄身のとろみも少し残っている程度でほぼ固まってきています。

水から13分茹でた茹で卵

水から合計14分茹でた茹で卵の出来は?

こちらは6分茹でたものです。沸騰までの時間を合わせると14分です。こちらはしっかり黄みが中まで固まっています。

水から14分茹でた茹で卵

蒸して5分置いた茹で卵と同じくらいの仕上がりです。じゃっかん14分茹でた方が少し黄みが火が通っていますがほぼ同じです。茹でる方は加熱時間は14分ですが、蒸す方は加熱時間は7分ですみ、蒸し置き時間も含めて12分ですんでいます。

蒸し焼き加熱時間7分置き5分の茹で卵と水から12分茹でた茹で卵を比較

やはりこちらもガス代、水道代、かかる時間いずれも蒸す方が経済的で効率的です。

茹で卵のゆで時間ごとの違い

ゆで時間ごとに仕上がりを並べてみるとこんな感じです。

11分、12分、13分、14分茹でた茹で卵を比較

ちなみに今回の検証については以下の動画でも詳しく取り上げているので、併せて参考にしてみてください。

まとめ

今回は農林水産省で紹介されている茹でないで作る茹で卵の作り方が本当に正しいのかどうかを検証しました。最初は本当にできるのか半信半疑でしたが、しっかりと茹で卵ができて驚きでした。

少ない水でもちゃんと茹で卵ができるのでみなさんも一度試しにやってみてはいかがでしょうか。

公開日 2024/05/14



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この記事を書いた人

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生活知恵袋の管理人で管理人の名前も生活知恵袋といいます。料理雑学研究家です。2002年より当サイトを運営。野菜を中心に食品に関する見分け方や保存方法などを、実際の検証とともに解説した記事を多数執筆。光熱費や水道代の節約、衣服や住まい、掃除に関する豆知識も紹介。

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